07.29【機械科】溶接技術を磨く環境は県下工業高校で随一

令和6年6月8日に本校でJIS溶接技能者評価試験が行われ、先日合格発表がありました。合格者の種目等を以下に示します。

溶接技能者は(一社)日本溶接協会が資格認証しています。資格は手溶接や半自動溶接などの溶接法、材料の種類や厚さ、溶接姿勢などの組み合わせで区分されます。1カ月以上の溶接経験が条件の基本級と、3カ月以上の経験と基本級の資格取得が必要な専門級がある資格です。基本級は材料を下に置き、下向きの姿勢で溶接を行い専門級は材料が壁など作業者の目の前にある状態で行う「立向き」、材料が天井など作業者の上にある「上向き」など、基本級より難易度が高い作業になります。

本校は評価試験の認定会場になっていることから溶接技術を磨く環境は県下の工業高校では随一で、被覆アーク溶接だけでなく半自動溶接やティグ溶接などの溶接法、その溶接法の専門級の資格に多くの生徒が挑戦し合格しています。試験当日には一般受験者の高いレベルの技術を目の当たりにし刺激を受けています。今後も指導者も生徒とともに技術研鑽に取り組み日本一の工業高校を目指します。

最後に日ごろから機械科の教育活動にご理解とご協力をいただいてる保護者の皆さまをはじめ岡山県溶接協会や関係者の皆さま、改めて感謝申し上げます。

【今回合格した溶接の種目】

◆手溶接基本級A-2F(中板裏当てあり下向き)  4名(うち1名は英語科の女性教諭)

     専門級A-2H(中板裏当てあり横向き) 2名

◆半自動溶接基本級SA-2F(中板裏当てあり下向き) 1名

      専門級SA-2H(中板裏当てあり横向き) 1名

      基本級SA-3F(厚板裏当てあり下向き) 1名

◆ステンレス溶接基本級TN-F(薄板裏当てなし下向き) 1名

07.26【機械科】第68回岡山県溶接競技会表彰式

 7月26日(木)THE MAGRTTEにおいて第68回岡山県溶接技術競技会の表彰式が行われました。この表彰式は5月11日(土)岡山県立南部高等技術専門校にて行われた大会で、県内の溶接関連事業に勤務している溶接技能者が会社の威信をかけて出場する大会であり、最優秀者は1951年から続いている全国大会へ派遣される由緒ある大会です。そのような大会に本校から出場した機械科3年の浅原愛美さん(竜操中学校出身)が奨励賞を受賞し産報出版関西支社長の富岡 誠 様より表彰されました。浅原さんは半自動溶接の部に出場し競技の課題は中板(厚さ9mm)の横向き溶接、薄板(4.5mm)の立向き溶接と二枚の競技材を40分間で仕上げます。また競技材の中間部に溶接を妨害する邪魔板があり難易度の高い課題です。審査は外観審査、X線審査、曲げ審査と厳正な審査があります。浅原さんの作品は中板の曲げ審査で若干の欠陥はみられたものの薄板のX線審査では98点(100点満点)をマークするなどし高評価いただきました。

表彰式の会場ではさまざまな企業からスカウトを受けたり、トップ選手から技術のアドバイスを受けたりと、企業に期待をしてもらえる技術が、岡工機械科で学べるということを実感しました。

浅原さんは10月にあるJIS溶接技能者評価試験でA-2O(上向き溶接)の資格に挑戦するべく日々技術を磨いています。

07.29【自転車競技部】インターハイで大賀翔輝が優勝!団体種目でも準優勝!

 インターハイの自転車競技が7月25日~29日、北九州メディアドームなどで開かれ、本校からは4名の選手が参加しました。  

 トラック種目最終日に行われた1㎞タイムトライアルには、本校から大賀翔輝(機2)が出場しました。重めのギアを選択したことでスタートこそ出遅れはしたものの、狙い通りに600m通過時点で好タイムをマーク。残り400mは持ち前の粘り強さで減速を最小限にとどめ、自己ベストを約2秒更新する1分5秒292という記録で会場をどよめかせました。以降も全国の名だたる選手たちが好走を見せましたが、最後まで記録は破られず、大賀の優勝が決定しました。同種目でのインターハイ優勝は、岡山県勢初の快挙となりました。

〈1㎞タイムトライアルで優勝した大賀〉

 団体種目であるチームスプリントには、1走 三垣唯(土2)、2走 大賀、3走 脇野凌功(土2)の布陣で挑みました。三垣が切れのあるスタートを見せると、続く大賀が全国トップクラスのスピードで脇野へつなぎました。短距離も長距離もこなせる脇野が大賀のスピードを維持したままゴールを駆け抜け、予選ではチームベストを約2秒、岡山県高校記録も約1秒更新する1分16秒394をたたき出しました。翌日の1・2位決定戦では惜しくも敗れたものの準優勝を獲得し、学校対抗も3位となりました。

〈準優勝のチームスプリント。(右から)三垣、大賀、脇野〉

 そのほか、スクラッチ決勝では脇野が落車に巻き込まれ途中棄権、ケイリンに出場した綾野颯哉(電3)は準々決勝で敗退、スプリントでは三垣唯が予選敗退という結果となりました。

 一番の目標としていたインターハイで、優勝を含め2種目で表彰台、学校対抗も3位という結果を残すことができ、これまで支援していただいていた方々へ恩返しができたかと思います。今後は秋の国民スポーツ大会へ向けて精進していきます。引き続き応援のほど宜しくお願い致します。

〈インターハイメンバーで河本校長へ報告に行きました。〉

07.26【化学工学科】岡工オープンスクール

7月25日と26日に岡山工業高校オープンスクールを開催しました。化学工学科では、「水素爆発」、「人工カプセルづくり」、「キレート滴定(水の硬度分析)」、「アルコールロケット」、「藻の凝集(水質浄化)」の化学実験を中学生に体験してもらいました。いずれも実際の実習や課題研究で行う実験です。また、化学工学科をメイン見学してもらった方々には、備前焼の箸置きをプレゼントしました。化学工学研究同好会の皆が心を込めて作っています。使ってみてください。

今回、多くの中学生に参加していただきました。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。ぜひ来年、岡山工業高校化学工学科に入学してください。待ってます!

07.26【学校行事】オープンスクール来校ありがとうございました

令和6年7月25日(木)、26日(金)の2日間、本校を会場に令和6年度第1回オープンスクールを開催いたしました。2日間をとおして、専門科の体験と校内見学ツアー合わせて約1000人の中学生と、500名近くの保護者の方に来校いただき、たいへん賑やかなオープンスクールとなりました。

暑い中、多くのみなさんに来校いただけましたこと、とても嬉しく思います。ありがとうございました。

また、2日間、本校奨学会(PTA)の皆様にも来校いただき、保護者としての本音のお話しをしていただく座談会ブースも設けさせていただきました。平日にもかかわらず、ご協力くださいました本校奨学会の皆様にも心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

以下その様子です。

07.22【土木科】ものづくりコンテスト中国大会出場決定!

令和6年7月22日(月) 第24回高校生ものづくりコンテスト岡山県大会(測量部門)において、土木科3年生Bチームが優勝、Aチームが準優勝しました。優勝したBチームの3名は、8月6日(火)に津山工業高等学校で開催される、第24回高校生ものづくりコンテスト中国地区大会(測量部門)に出場が決定しました。

ちなみに本大会は、標記の大会に兼ねて 第60回岡山県測量競技会 兼 第41回中国地区測量競技大会(平板・水準測量)予選会がおこなわれており、2年生が出場する水準測量の部においては、土木科2年生Bチームが3位となり、同じ日時で第41回中国地区測量競技大会への出場を決めました。

以下その様子です。

<1年生平板測量の様子>

<2年生水準測量の様子>

<3年生ものづくりコンテストの様子>

練習・運営・競技に頑張った生徒のみなさん、大変お疲れ様でした。中国大会へ出場が決まった選手のみなさん、当日までにできることを精一杯頑張り、悔いの残らない大会にしてください!がんばれ!!また、各学年で補助員として参加してくれたみなさんも、縁の下の力持ちとして選手をサポート、競技の運営に尽力してくれてりがとうございました。

文末となりましたが、この度のものづくりコンテスト競技準備並びに、最新測量技術の講演を実施してくださいました、「一般社団法人岡山県測量設計業協会」の皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

07.22 【工友会】令和6年度岡工工友会総会無事終了

令和6年7月13日(土)16:00~岡山プラザホテルにて令和6年度岡山県立岡山工業高等学校工友会総会を開催しました。歴代の卒業生(昭和37年3月卒から令和6年3月卒)・来賓を含め、160名の出席をいただき、無事終了できました。ありがとうございました。

07.10【LHR】3年人権教育

日本盲導犬協会より盲導犬と講師を招き、盲導犬を取り巻く日本の課題を説明している様子

点字ブロックの歩行体験
ボッチャ体験

ブラインドサッカー体験

高齢者疑似体験スーツを着用した状態で靴が履けるのか確認している様子
高齢者の手先の感覚を再現するため、軍手を着用して小銭を拾っている様子
様々なタイプの歩行器を体験している様子
歩行器を操作して段差を乗り越えようとしている様子
介護体験で起き上がりの実演をしている様子

 3年生の人権教育LHRでは8か所に分かれて体験学習をおこないました。体験を通して社会にはどのようなバリアがあるのかをテーマに共生社会の実現について考えました。

 以下体験後の生徒の振り返りになります。

【高齢者疑似体験】

 普段歩いていて、都会に比べると岡山は段差が多いと感じます。高齢者の方は、段差を上るのも大変だし、歩行器も段差を超えにくいので、突然の段差に対応できず転倒してしまうことも少なくないかもしれないと思いました。町中で歩きづらそうにしている高齢者の方を見つけた際は、声をかけて高齢者の方も安全に過ごせるよう気にかけてみようと思いました。(情報技術科)

【ボッチャ】

 ボッチャは健常者でも体が不自由な人でも誰でも楽しめる良いスポーツだと思った。 すべての人が暮らしやすい社会になるには体が不自由な人たちとの差がなくなっていくことが必要なのだと思った。 (電気科)

【ゲートボール】

 子供も大人も高齢者も楽しめる比較的体格差などが勝敗に影響しなかったので、またやりたいと思った。このようなスポーツを通して、地域や社会での縦のつながりを作ることが大切だと思った。(情報技術科)

【ブラインドサッカー】

 ボールの中に鈴が入っていたけど前が見えない状態でサッカーするのでとても難しかった。自分たちは目が見えてサッカーできるのでその事に感謝するのと、目が見えない方、耳が聞こえない人、いろんな障害を持った人がいるけど、そういった人たちが幸せに暮らせるようにすることが大事。(機械科)

【車いす体験】

 車椅子にはたくさんの種類があり、安全性や使いやすさにこだわっていましたが、どの車椅子も乗り降りの補助をする人が必要であるという共通点がありました。

【盲導犬】

 盲導犬は、ユーザーのためにたくさんのことを覚えて暮らしを助けていることを改めて知り、頭が良くすごいなと思いました。訓練が半年+ユーザーと一ヶ月と思ったより短く、驚きました。10歳で引退し、余生はのんびりと過ごせていることを知り、安心しました。社会が理解してサポート適度なサポートをすることが大切だと思いました。また、良かれと思って行動してもかえって困らせてしまうことがあるので、正しい声のかけ方やサポート方法を知っておく必要があると思いました。また、「障がいのある方が社会で活動できないのは、障がいが原因ではなく、活動を妨げるような社会の仕組みに問題がある」という考えは個人的に共感し、印象に残りました。(機械科)

【視覚障害者体験】

 私は目隠しをして折り鶴を折る時、あまり苦労をせずに綺麗に折れたのですが、やはり上手くできているのかが分からないので周りから上手にできていると言われた時の安心感がすごかったです。実際の視覚障害者の場合もやはり周りからの声掛けで安心できるのかなと思いました。他にも不安感があるなかで進まなければいけないという不安感は拭えず、周りからの声掛けや触ったときの感じが本当に大事だったので今後視覚障害者の方が困っていればできるだけ暖かい声かけができるように心がけたいです。(デザイン科)

【介護体験】

 介護の仕事には「生活の手助け」となる、食事・排泄・入浴などの手伝いのほか、「生活を楽しく」するための仕事があったことがわかった。介護では、「思いやりを持つこと」「周りをよく見ること」「目標・向上品を持つこと」「前向きに取り組むこと」が大切。普通に人を起き上がらせるときより、ボディーメカニクスを使った起こし方で起こすと、想像以上に楽に起こすことができた。介護には、ボディーメカニクスのような知識や技術が必要で、知識や技術を使うことで、介護者も、腰や肩を痛めるのを防げたり、介護されるひとも、残存機能を大切に、安全な状態で介護することができる。また、介護に一番必要なのは人に寄り添う心が一番大切だと知ることができた。

 すべての人が暮らしやすい社会に、とって必要なものは、「思いやり」だと思う。例えば、とろみのついた飲み物を飲んでもらうときもただ、「介護しなきゃ!!」とひたすらに口に運んでも、高齢者の人はそこまで美味しくないとろみの付いた飲み物を、たくさん口に運ばされても、困ってしまう。相手の置かれている状況や心情を考え、介護の仕方などが変えることが大切だと感じた。そういった相手の置かれている状況や心情を考えることは思いやりだと思う。普段の生活でも、状況や心情を考えて、声がけや行動をすることで、すべての人が暮らしやすい社会につながると思う。(デザイン科)