カテゴリー別アーカイブ: 授業・学習

【総合的な探究の時間】OCP演習Ⅱ プレ☆課研 解決案を探ろう

令和5年9月27日(水)2学期2回目のOCP演習では、「プレ☆課研 解決案を探ろう」を行いました。本日はその具体的な解決案から解決策、そして次々回の中間発表に向けてスライドを作成しました。

以下その様子です。

OCPでは、班(チーム)として活動するなかで、コミュニケーション力をはじめ、聞く力、まとめる力、他者を認める力、表現する力などの様々な非認知能力を育成します。

2年生の皆さん、この協働のプログラムを通して何を学ぶのか。どんな力を身に付けているのか…そういったことを「意識すること」がとても大切です。

とか言っておりますが、「複数人でワイワイ話しながら同じ目標を達成するって楽しいよね。」が根底にあるから、真剣にそして笑顔で活動できるのでしょうね。

【総合的な探究の時間】OCP演習Ⅱ 2学期のOCPはプレ課題研究だ!

令和5年9月13日(水)、2学期最初のOCP【OKAKO CREATIVE PROJECT(岡工 クリエイティブ プロジェクト)】は、1学期に行われた岡工PR大賞の表彰、1学期の振り返り、2学期のプログラム【プレ課題研究(略して「プレ課研」)】のスタートでした。
以下その様子です。

岡工PR大賞の1位(校長賞)を受賞したのは、情報技術科2班の皆さんには、学年主任の狩屋先生から賞状・トロフィー・副賞が送られました。2位(学年主任賞)はデザイン科7班の皆さんでした。どちらもユニークでクオリティーの高い仕上がりの動画でした。

そして2学期からの新たなプログラム、【プレ課研】に入りました。

このプログラムは「OCP演習Ⅱで社会課題について調べ、その課題について、工業の力を用いて解決案を考えます。最後はその解決案をプレゼン動画として作成し、評価しあう。」という内容です。理想はその解決案を実際に3年生の課題研究(OCP実践)で製作できれば、2年から3年へと連続した学びとなっていきます。

今回はアイデア出しが中心でした。KJ法と言う手法を用いたアイデア出しでは、どの学科の生徒もワイワイしながら、いきいきと活動していました。各クラス担任の先生方も一緒になって、生徒のアイデアを引きだすようにサポートされていました。どのクラスもやや難しい課題に対して、興味をもって積極的に取り組む姿に、担当者としてとても嬉しい気持ちになりました。

この縦軸と横軸で分類したKJ法のまとめ方、とてもすごくないですか?「これが分かりやすい!」と思って書記の生徒が自分でこのようにまとめたそうです。KJ法をご存じの方は、カテゴリーごとに丸で囲って分類するやり方を想像されるかと思います。たしかにこのやり方もイイね!
そして最後は、とある学科の生徒が私の似顔絵を描いてくれていました。オンラインで配信している姿ですよね。めっちゃ似てる!ありがとう☆

【LHR】人権教育

1年生を対象に人権教育LHRを実施しました。「多様性の視点で“体験”をユニバーサルに設計(デザイン)すること」というテーマで、川崎医療福祉大学の大姶良先生を講師に招き授業をおこないました。

授業の中では、ディズニー映画の「ズートピア」を例に多様性について考えてみました。この「ズートピア」の世界では、ハムスター専用の入口、首の長いキリンに配慮したカフェなどがあり、ダイバーシティ(多様性)が実現されています。しかし、現実社会ではダイバーシティはまだまだ実現できていません。「みんな違ってみんないい!」という言葉があるように、もっと多様性を目指した社会をみなさんで作ることはできないか、と言われていました。

ダイバーシティを実現するために大切なことが、ユニバーサルデザインになります。ユニバーサルデザインとは、すべての人が使いやすいものを設計することです。これは機械科、土木科、化学工学科、デザイン科、建築科、情報技術科、電気科のすべての科で必要不可欠な力になります。

ユニバーサルなモノをデザイン(設計)する理由は、「人々の幸せ」のためです。「ズートピア」の世界では、熱帯雨林の動物、氷河地域の動物、砂漠の動物、すべての動物が一緒に暮らせる空間が演出されていました。「岡工の生徒として、是非、すべての人が一緒に幸せに暮らせる社会の担い手になってください」という大姶良先生からの強いメッセージがありました。

今回は講演を踏まえての演習を用意しています。テーマは「だれもが楽しく学べる体験型の動物園を企画する」ことです。北海道の旭山動物園では、ホッキョクグマのゾーンにアザラシの気分を体験する穴があります。餌やりで触れ合い体験、バックヤードツアーなど多くの人が楽しめる工夫があります。しかし、すべての人が楽しめるかという疑問点(車いすの人は楽しめるか?)もあります。

今後の演習では、目隠しをして視覚障害者の疑似体験をしながら池田動物園をフィールドワークしてどのようなバリアがあるか1年生に体験してもらいます。目隠しの状態や高齢者の疑似体験をしながら池田動物園をフィールドワークしてもらいます。その経験から、「目が見えなくても動物園を体験することはできないか」などを考えてもらいます。

11月の発表に向けて、1年生がどのように頑張ることができるか楽しみです。

【LHR】防災について学びました

令和5年9月6日(水)、6時間目のLHRは、講師に岡山西警察署スクールサポーターの実光豊氏をお招きし、「不審者侵入時の危機管理とその対策」について学びました。今回の学校安全に関する学び方は「課題解決型学習(PBL)」の手法を用いて行なわれました。オンラインで全24クラスを結び、ファシリテーターの先生が説明をされました。その後生徒は、複数ある不審者に対しての対応課題を班で1つ選択し、その解決案をシミュレーションしながらChromebookを用いて意見を出し合い発表することで、課題を自分事として考えることができました。
以下その様子です。

3年生人権教育LHRについて

6月21日(水)6時間目に3年生の人権教育LHRを実施しました。今年度は「体験して気づいたことから、すべての人が暮らしやすい社会をつくる」というテーマで様々な体験学習を実施しました。

「ブラインドサッカー」「ゴールボール」「ボッチャ」などの障害者スポーツを体験しました。ほとんどの生徒が初めて体験する中で、自分たちでルールを考えたり、声を出しながらサポートしていたり、楽しみながら体験していました。生徒の振り返りには、「これまで普通だと思っていたスポーツでも楽しめない人がいるかもしれない。もっと多様な人が一緒に楽しめるスポーツが普及していったら共生社会に近づくかもしれない」などが記入されていました。

「高齢者体験」では、岡山市北区北地域包括支援センターより8名の講師の方に来ていただき体験学習と講演をしてもらいました。高齢者疑似体験キットを装着し校内を探索したり、利き手でない方に軍手を装着し缶ジュースを開封したり、歩行器で校内を探索するなどを生徒たちは体験しました。歩行器では普段は気にしない段差で動かなくなるなど多くの不自由さがあることに気づきました。

他にも「視覚障害者体験」では、点字ブロックの歩行や折り紙、校内探索を実施し、また「車椅子体験」では、車椅子の状態で多目的トイレが利用しやすいか、自分の専門科棟実習室に行くことができるかなど校内を探索しました。「HUG―避難所運営ゲーム-」では、できるだけ多くの人を避難所に受け入れるという条件で、高齢者や子供、けが人、障害者、外国人など、避難所の中でどのような配慮ができるかを考えました。

生徒の振り返りでは、「ボッチャは誰にでもできるスポーツであり、非常に戦略が重要なスポーツだった。障害者スポーツは誰もが楽しめるスポーツなので、もっと子供から高齢者までみんなが体験できる機会があればよいと思った。」「高齢者体験では、普段は簡単にできることでも、高齢者にとっては難しいことが多くあることに気づいた。これから高齢化が進む日本でもっと高齢者が住みやすい街作りが必要だと感じたし、高齢者にとって住みやすい街はすべての人が住みやすい街へと繋がるのではないかと感じた。」と体験学習を踏まえたよりよい社会を目指す考えが多くありました。

点字ブロック歩行体験の様子
高齢者体験での歩行器を使って校内を探索する様子
車いすで校内を探索する様子
ブラインドサッカーの様子

【総合的な探究の時間】OCP演習 企業の方を招いたSDGs講習会!

令和5年6月28日(水)本日のOCPは、株式会社中国銀行様、和建設ホールディングス株式会社様をお招きし、「SDGs講習会」を行いました。

以下その様子です。

<生徒の感想文より>

【中国銀行様】
・身近のところから始めて、SDGsに対して意識を持って行動することがSDGsの達成につながるんだなと思った。
・ただ意識を高く持って本を読んだりするのではなく、自分のふとした時の善意や良心をSDGsにつなげるべきだと思った。
・目的を持って目標を立て、課題に取り組む。

【和建設ホールディングス様】
・何事をするにも思いやりを持ってやることが大切なんだとわかった。自分も思いやりを持って、これから生活していきたいと思った。
・サスティナブルを目指して、より良い環境になるよう老木を伐採して有効利用し、若い木を増やしてCO2を減らす取り組みがあることを知った。各々の企業によってそれぞれのSDGsに対する強みがあるんだなと思った。
・私は建築科に所属しているため森林を伐採する意味の話などが特に理解することが出来ました。そのために国産材を工夫して使っているところがしっかり考えられていてとても良いと思いました。

今回「今後、SDGs に関連する学びの情報が学校に寄せられた際、 個人的に参加したり、話しを聞いてみたりしたいですか?」というアンケートを取ったところ、およそ6割の生徒が「はい、してみたいです。」と答えてくれました。
講習会後は、中国銀行SDGs私募債「地域応援型」を活用し、和建設ホールディングス様、中国銀行様から本校建築科へ寄贈品の目録をいただきました。有意義に活用させていただきます。ありがとうございました。

文末となりましたが、ご関係の皆様ご多忙中、ご来校いただき誠にありがとうございました。

【土木科】卒業生を囲む会をおこないました

令和5年6月14日(水)、土木科1~3年生を対象に、4名の卒業生をお招きし、「令和5年度卒業生を囲む会」をおこないました。本日ご多忙中にもかかわらず来校頂いた卒業生は、日本国土開発 有木 耀一郎さん、熊谷組 難波 樹生さん、淺沼組 林 文花さん、国土交通省中国地方整備局 桃住 蓮太さんです。入社4年目、入省2年目のフレッシュな4名の先輩方にお話しを聞きました。
以下その様子です。

第1部は、各企業・国土交通省の仕事内容紹介です。

お話しの中では、「ゼネコン」「環境」「多様化」といった言葉がキーワードに感じました。

第2部はディスカッションです。事前にお伝えしていた質問(3年生にアンケートをとり、先輩に聞いてみたい質問ベスト5)について、それぞれにお答え頂きました。

「土木業界で働くうえで必要なスキルは何ですか。」の質問には、多くの方が【コミュニケーション力】を挙げられました。最初は何も分からなくて、聞くばかりになるけど、聞くことも大切であるとのこと。本当にそのとおりですよね。さらにどんな態度で聞くかという「聞き方」も大切ですよね。
「働く楽しさ、喜びはなんですか。」の質問では、【携わった工事が完成したとき】という回答も頂きましたが、【上司に「○○がおってくれたから工事が無事完成した。」と認めてもらったとき】という回答もありました。先輩や上司に「認められる」っていくつになっても嬉しいですよね。その一言でまた次の仕事も頑張れます。
そのほかにも様々な質問をお願いしましたが、どの先輩方も忖度無しの「本音」で生徒に答えてくれました。
さて、文末となりましたが、平日にもかかわらず本校生徒のキャリア教育のために遠方から来校くださいました4名の卒業生の皆さん、またご関係の皆様、本当にありがとうございました。

【学校行事】主権者教育講演会をおこないました

6月7日(水)「企業が行っているSDGsの取組について~なぜ企業はSDGsの活動を行うのか~」という演題で主権者教育を実施しました。

講師の武田さんは中国銀行で地方創生という仕事をされています。その方から中国銀行がおこなっているSDGsへの取組などを紹介してもらいました。講演内容としては、以下のような説明がありました。

「現在日本には多くの問題があります。少子高齢化や生物多様性の変化、そして地方経済では後継者不足や労働力不足により衰退の危機に瀕しています。環境・経済・社会の問題が複雑に絡み合い多くの問題が出てきています。また近年企業はさまざまな変化にさらされています。例えば「脱炭素」や「DXデジタルトランスフォーメーション」などです。このような課題を解決するのがSDGsの17の目標ゴールになります。SDGsとは先進国も発展途上国も関係ない、都会も地方も関係ない、すべての人を豊かにしていこうという取組になります。
そして、企業として利益を上げることはもちろんですが、社会課題に取り組むメリットが多くあります。新たなビジネスチャンスの機会であったり、他社ブランドとの差別化、従業員のやりがいなどにつながります。
中国銀行などが所属する中銀グループでは多くのSDGs活動をおこなっています。例えば、晴れフレ岡山というクラウドファンディング事業をおこなっています。地域を元気にする取組を考えている人に、クラウドファンディングで資金を集める手助けをしています。また、赤磐市で果物などのフードロスを削減するために廃棄食材を活用したウェットティッシュの作成に関わっています。さらには、SDGsの活動を始めたいけど、やり方がわからない企業に取組方法を教えています。来店するのが困難な方のためにアプリの開発などもおこなっています。
社会にはたくさんの課題があります。その中から自分が夢中になれるものを見つけてください。」

講演後には、講演内容を踏まえて、「自分が企業のSDGs推進室の担当になったら、どのような取組をおこなうか考えてみよう」という課題を出しました。生徒の中には、子どもから高齢者まで、多くの世代が楽しめる地域のお祭りがあるといいけど、近年安全管理上の人手不足や、人と人との繋がりが希薄になっているので、イベント運営が難しい状況にある。そこで、企業として地域のお祭りを応援することができないだろうか?」「生産活動にともなう廃棄物や廃棄食材などをもっと有効活用できないものだろうか?」など様々なアイデアを友人同士の対話の中で見出していました。

12月にはこの課題に対するプレゼン発表会(ポスターセッション)を実施していきます。