映画監督の五十嵐氏が 本校生徒に「国吉 康雄」を紹介

岡山市出身の著名な洋画家「国吉 康雄」(1889~1953年)は、本校に在籍したことがあり、本校ピロティーに氏の作品を展示しています。新聞等ですでに紹介されましたように、近々氏の生涯の映画化が計画されており、また作品の展覧会も岡山県立美術館で始まっています。
7月19日(火)、終業式の前に短時間でしたが、映画化を企画されている 五十嵐 匠 映画監督が、生徒にとっては先輩になる「国吉 康雄」を紹介し、生徒を熱く激励してくださいました。
お話は、国吉のおいたちに始まり、アメリカでの波乱に満ちた生活や反戦の作品などにも及びました。「国吉をはじめ岡工の先輩の生き様から学んでほしい」、「狭い心を持つな、心を開け、可能と思うことをやってみよ」、「日本という狭い世界でなく、でっかく物事を考えよ」など、心に響く言葉で生徒を激励してくださいました。生徒たちは、身近に接することの少ない映画監督の熱のこもったお話に聞き入っていました。五十嵐監督のお話に勇気をもらい、新世界へ開眼された生徒が出てくれることを期待しています。

 国吉 康雄 氏 ・・・ 洋画家 1989年~1953年
岡山県岡山市中出石町(現・岡山市北区出石町一丁目)出身。1904年岡山工業学校(現・岡山工業高等学校)染織科第3期生として入学、1906年17歳の時、岡山工業学校を中退して単身アメリカに渡り、働きながらロサンジェルス、ニューヨークの美術学校で絵画を学ぶ。1920年代より独自のスタイルを確立し、アメリカ画壇で活躍する。
戦前戦後を通じ、アメリカを代表する画家の一人として名声を博し、1952年ヴェネチアビエンナーレ展にアメリカ代表4作家の1人として選ばれた。

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