【奨学会】震災ボランティア報告会を行いました

12月20日(木)の午後、奨学会(PTA)主催の「震災ボランティア報告会」が、百周年記念館で開催されました。

3.11の震災から1年9ヶ月、被災地のために出来ることは何かという模索の中で企画された今回の報告会。奨学会の保護者の方や本校職員など約40名が参加しました。報告したのは、電気科の万波先生です。先生は、震災の50日後に初めて被災地に入って以来、岩手、宮城、福島各県で計8回のボランティア活動を続けています。また今年3月には、卒業したばかりの生徒5人とともに宮城県でボランティア活動を行いました。

報告では、先生が被災地ボランティアを始めたきっかけに続いて、これまでの8回に及ぶ活動が紹介されました。畑や住宅のがれき撤去、津波に遭った墓地の片付け、現地の方の憩いの場作りなどの作業の様子が紹介されました。先生は、「うれしかったこと」として、岡山県の工業高校の建築科が協力して、「まごころベンチ」を贈ったことを挙げられていました。

震災後、月日が経過する中で、ボランティアに求められるものは、がれきの片付けなどのハード的な作業から、生活を助け、潤いをもたらすような施設や行事づくりなどのソフト的な内容に次第に変化しているそうです。報告の最後で先生は、被災地から遠い私たちにとって何より大切なのは、震災を忘れないこと、被災地とつながり、寄り添うことだと話されていました。

報告後、お子さんをボランティアに送り出した電気科卒業生の保護者の方お二人が、「心配したが、参加させてよかった」とお話しされていたのがとても印象的でした。