【LHR】1年生人権教育LHR

11月29日(水)に「誰もが楽しく学べる体験型動物園」というテーマで人権教育をおこないました。生徒はグループになって、「車いす、視覚障害、聴覚障害、子ども、高齢者」の方々には動物園を訪れた際にどのようなバリアがあるのかを体験し、「誰もが楽しく学べる体験型動物園」を設計(デザイン)するという課題に挑戦しました。今回は自分たちが考えた案をイラストにまとめてポスターセッションをおこないました。

化学工学科のグループの発表
「池田動物園にはオラウータンの手型足型が設置されているが、高い位置にあるので子どもたちには手が届かないかもしれない。子どものために低い位置にオラウータンの手型を設置する。その際の手型は子どものオラウータンの手型を新たに作る。また、オラウータンの足型は実際に踏めるように地面に設置してみたらいいかもしれない。」

この発表に対して、講評をしていただいた川崎医療福祉大学の大姶良先生から、「すばらしいアイデアである。このアイデアだと、子どもたちが池田動物園を訪れる毎にオラウータンの手型と自分の手の大きさを比べることができ成長を感じることができる。また、低い位置に設置することで車いすの人にも配慮ができている。すぐにでも実現できそうなアイデアであり、人権感覚にも優れている。」と高評価をいただきました。

建築科のグループの発表
「猿と人間が一緒にボルダリングできる展示を作りました。人間用と猿用のボルダリングゾーンを作り競争することで、猿の身体的特徴を理解する展示です。」

この作品に関しても大姶良先生から「このアイデアもすばらしい。まさにテクノロジーの力で楽しく学べる体験型動物園を設計している。」と高評価してもらいました。

池田動物園の方からも、「高校生のアイデアは大変すばらしい。ユニークなアイデアもあれば、すぐにでも実現できるアイデアも多くあった。何よりも一生懸命に取り組んでいる姿勢が大変すばらしかった。」と講評していただきました。

今回のポスターセッションを通した生徒の振り返りの中で、「一人一人のアイデアを組み合わせていけば、自分一人で頑張るより動物園がより良いものになっていくことが実感できた。自分の出したアイデアにはメリットしかないと思ったが、グループで話し合いをしていくうちにデメリットも見つかるようになった。そのため協力することが大切だと分かった。」など対話を通して学習していった生徒が多くいました。