カテゴリー別アーカイブ: 授業・学習

【LHR】2年生人権教育

10月5日(水)に「知ろう!考えよう!現代の「貧困」・「格差」・「孤立」などの社会課題について」という演題で、川崎医療福祉大学の直島克樹先生が授業をおこなって下さいました。
すべての人が幸せに暮らせる社会とはどのような社会なのかを考え、自分なりの解決策を見出そうというテーマで、生徒は個人やグループで多くのことを考えていました。
講演内容としては、「貧困問題は現在の日本にもある現代社会の大きな課題。日本の貧困は相対的貧困が多く、着ている服はみんなと同じであったり、スマホを持っていたりするけど、今日は一回しか食べてないという子供がいる。」「福祉では人と人とのつながりがテーマとなっている。貧困で苦しんでいる人は人とのつながりが希薄。人と人とがつながることで解決策が見いだせる。」「子ども食堂は、すべての人が利用していい場所。子供たちと大人のつながりは、ご飯が食べられるというだけでなく、大人とつながることで学びの場にもなる。」「賞味期限が近い食品や形の悪い廃棄する野菜を使ったカフェがある。そこでは、障がい者の方を雇用し、子ども食堂のように誰もが利用していい場所にしている。みなさんの考え方次第で、たくさんの人と人とがつながりをもった空間を作っていってほしい。」など、孤立を防ぐことが貧困問題や格差問題の解決策であると学びました。
講演後には講演内容を踏まえて、どのような社会にしていきたいか、自分には何ができるのかを考えました。「誰もが働きやすい環境がある社会を作っていくべきだと思った。」「貧困問題に対して、自分にできることは募金ぐらいと思っていたけど、人と人とがつながることに関しては、自分にもできることがあると思った。」「高齢者が孤立しないような地域での取組、子育てがしやすい地域の取組が大切だと思った。」など、人とのつながりを意識した内容を考えてくれた生徒が多くいました。
人権教育をおこなう目的とは、「すべての人が幸せに暮らせる社会を作ること」だと思います。そして、国や自治体がしてくれると思うのではく、自分は何ができるのかを考えることも人権教育の大きなテーマだと生徒に伝えました。

【総合的な探究の時間】盛り上がるOCP熱!

令和4年9月21日(水)2年生の5時間目の授業は「総合的な探究の時間」で様々な学びを
実施しています。そのプログラムの一環に「OCP(Okako Creative Project)演習」があ
ります。このプログラムは4人1組で活動し、様々な課題をそのチームで解決していく中
で、見つける力や考える力を養います。そして3年生のOCP実践(課題研究のショップの
一つ)で活かしていく、連続した学習となっています。
 そんなOCP演習2学期の課題は、「企業のアイデアコンテストに応募しよう」というこ
とで、1学期にSDGs講習会で学んだ手法を用いて、先週からアイデア出しを行なってい
ます。
以下その様子です。

今週は、先週以上に盛り上がった話し合いになっていました。「アイデア1×アイデア2=新たな価値を持つアイデア」を文字や絵を使ってホワイトボードに書き出しています。
「このアイデア説明して!」って生徒に聞くと、「これは・・・」と笑顔たっぷりに答えてくれます。確かにユニークなアイデアが目白押しでした。
今回の取組む姿で嬉しかったことは、
・「先生、班で1つのアイデアでないといけませんか?2つ考えていて・・・。」
⇒OKです!ぜひ2つ出しましょう。
・「あと10分で時間来るで!」
  ⇒時間を管理するタイムキーパーをやっている生徒がいました。班の中で司会や書記はわかりやすい役割ですが、タイムキーパーに気付いた○君、すばらしい!
・「次回の中間発表ですが、言葉で伝えるだけでなく、絵や文字を使って表現しちゃだめですか?」
  ⇒OKです。“中間発表の約束として、言葉で表現してください”と伝えた理由は、どの科のどの班も同じレベルで表現しやすい手段として決めました。しかし、「もっと○○したい」ができるのが、このOCPの活動です。ぜひそうしてください!
・そして、担任の先生方の生徒への関わりがとてもうまい!答えを伝えるわけではなく、生徒の考えを引き出すようなファシリテーション。クラスが盛り上がるわけです!
・最後に、オンラインでまとめをやっておしまい・・・のはずでしたが、拍手が起こっているクラスが複数あるではないですか!!驚きました。「楽しかった、満足した、次回も楽しみにしてるよ」という拍手かな?とても嬉しかったです。

 来週は中間発表です。体育祭前の忙しい時期ですが、だからこそできるやり方を見つけ、工夫して次週を迎えましょう。

【人権教育】1年生人権教育講演会「ユニバーサルデザインと人権」

倉敷芸術科学大学の柳田宏治先生による、人権教育講演会をおこないました。今回のテーマは、すべての子ども達が遊ぶことができる「夢のユニバーサルデザイン公園をつくろう」というテーマで講演をおこないました。

「従来の公園では障害をもった子どもは遊ぶことができない。障害をもった子どもも遊具で遊んだり、他の子ども達と一緒に遊んだり、公園の中で安心安全に遊びたいのに、それができないという問題がある。遊ぶことは子どもの権利であり、障害の有無で遊ぶ空間が分かれることは、大きな社会課題である。」と教えていただきました。

では、どうすれば改善されるのか。将来ものづくりに携わる生徒たちは、すべての子どもが遊ぶことができるという視点でグループワークを実施しました。生徒の中には「歩いたら音が出る遊具があれば、視覚障害をもっている子どもでも楽しい」「公園の出入り口に車止めのポールがある公園では、車いすの人は入りにくいかもしれない」「現状の公園は、障害をもっていない子どもに思考が偏っていることに気づいた」など、たくさんの意見を出していました。

講演の最後には、「将来ものづくりをおこなう上で、自分だけが使いやすい製品を作るのではなく、すべての人にとって使いやすい製品を作ってほしい」と生徒達には伝えました。

今後は、各グループが考えた「夢のユニバーサルデザイン公園」について発表し、多くの人の意見を吸収してもらいたいと想っています。

【OCP】岡工PR大賞決定!校長賞となったのは…

 令和4年7月15日(金)、OCP(Okako Creative Project)今年度初の試み「岡工PR大賞」の校長賞、学年主任賞の表彰が各教室でおこなわれました。
 評価は6月中にchromebookのFormsを用いて実施し、生徒だけでなく先生方も参加しておこないました。
 そして栄えある校長賞を受賞したのはデザイン科2年8班、学年主任賞を受賞したのは情報技術科2年2班のみなさんでした。おめでとうございます。
以下校長賞受賞の様子です。

 受賞した生徒からは、「一人じゃなく、みんなでやるから楽しかった。」などなど、まさにOCPの本質を表すかのような言葉が聞けてとても嬉しく、そして頼もしく感じました。
 OCPは生徒自らが学びに向かい、チームで課題を解決していく中で、課題解決力・表現力・コミュニケーション力などを養うことができる活動です。
 2学期からはチームでとある企業のアイデアコンテストに応募することを課題に、それぞれの班でそのアプローチ方法を考えアイデアをまとめます。その後、そのアイデアをみんなの前で発表し、評価し合います。
 2年生で知識や体験を積んで、3年生の課題研究(OCP実践)でその学びを様々な形で表現していく流れとなります。
 ワクワク感があふれる生徒の表情がとても印象的な表彰でした。
 2年団、2学期もがんばろー!!!!

【建築科】「木造在来軸組構法の1/3模型の組み立てと大工作業」について

 7/12(火)2・3校時、建築科1年生を対象に「在来軸組構法1/3模型の組み立てと大工作業」をテーマとして、社会人講師活用事業を行いました。講師として岡崎工務店より岡﨑氏、藤井氏、田中氏をお迎えし、貴重な体験をさせていただきました。
 3つのグループに分かれ、①模型の組み立て ②見学 ③大工作業の解説 をローテーションを行いながら実施しました。模型の組み立ては、講師の方の実演を参考にヘルメットをかぶった生徒たちが一から組み立てました。大工作業の解説では、木造建築物の壁内部の構造や部材名称など教科書だけでしか学習できなかった内容などについて、実物に触れながら解説をしていただきました。入学してわずか3ヶ月ですが、更に建築に興味関心を持って学習を進めてほしいです。

【国語科】第41回 全国高校生読書体験記コンクール入賞!!

入選   デザイン科3年  鹿野 なつめさん

 このコンクールは、自分の読書体験を綴ることで「自分の人生と読書のかかわりをあらためて見なおし、読書の喜びと楽しみを発見」してもらいたいとの思いで、一ツ橋文芸教育振興会が主催したものです。全国449校から83,500編あまりの応募があり、*鹿野さんの作品をはじめ185編が入選しました。

 受賞した鹿野さんに読書や好きな本についてお話を聞きましたので、紹介します。

「私にとって本は、自分とは違ったものの見方や価値観を教えてくれるものです。
一番好きな本はフランスのライフスタイルアーティスト、パトリス・ジュリアンさんの『生活はアート』というエッセイで、母の愛読書でもあります。
『生活はつまらないルーティーンではなく必要だったものを現実にしていく場所』
彼のこの言葉が、特に印象に残っています。
ジュリアンさんは東京でレストランをされているそうです。彼のこだわりの詰まったそのお店に行って直接言葉を交わす、これが私の夢なんです。」

*『なぜ僕らは働くのか』を読んでコンクールに応募し、昨年度、受賞しました。

【デザイン科】ワープショップ企画 体験会

6月27日(月)、4〜6時間目の実習の時間にワークショップ体験会を行いました。
デザイン科2年生を8つの班に分けて、各班で「ものづくりワークショップ」を企画し、実際にクラスの中で体験してみようという授業です。
対象は小学生の子供でもできるものとして、何週も前から各班で準備を進めていました。
子供たちでも安全に制作できるように工夫してみたり、集客用のポスターやチラシなどを制作したりと各班の個性や特徴がいたるところに見ることができた体験会でした。

世界史の授業でおこなった「岡山と戦争」に関する学習

世界史の授業では、「岡山と戦争」というテーマで毎年レポートを書くようにしています。昨年の2年生が3学期におこなったこの取組を、6月29日の岡山空襲の日に合わせて校内に展示することにしました。

「自分の祖母の戦争体験を聞き取りまとめたもの」「戦後の闇市と区別して、お客さんが安心して買い物できるようにとの想いから始まった岡ビル市場に関するレポートを作成する生徒」「高畑勲監督作品の‘火垂るの墓’は岡山空襲がモチーフであったこと」「祖父の戦争体験をみんなに知ってもらうために、レポート形式ではなく、漫画形式でまとめたもの」など、生徒それぞれに戦争というものに真剣に向き合って考えていました。

第一次世界大戦が開戦したときのヨーロッパの人々は、それまでの長い平和によって戦争に対す意識として軽く甘く考えていました。「戦争はすぐに終わる」「戦争に参加すれば英雄になれる」など、戦争を否定する動きはあまりありませんでした。そのため、世界史の授業では、「戦争という「悲惨な過去」を忘れることがあっては決してならない。この過去を未来へと使うことが大事なんだ。」というテーマで、「岡山と戦争」に関する学習をおこなっています。地域の歴史を活用して、未来へと歴史を語っていくことの意義を感じる作品ばかりになっています。