【主権者教育】主権者教育講演会

 12月14日(水)2年生を対象に第2回主権者教育講演会を実施しました。「税金を通して、よりよい地域社会を実現していく手段や方法を考える」をテーマに岡山西税務署、中国税理士会岡山西支部、岡山市選挙管理委員会の方々に協力していただき、生徒と一緒に税金について考えました。

 まずは税理士の方より、所得税と消費税の集め方の違い、租税公平主義の視点から消費税の是非などについて講演をしていただきました。その後、講演内容を踏まえて、「これからの日本は消費税を上げるべきか、下げるべきか」についてディベートをおこないました。ディべートを通して、「メリット・デメリットがそれぞれあるから現状維持しかない?」「少子高齢化対策としては消費税をアップするのがいいが、個人的には嫌だなと思う」などよく考えていました。対話を通して意見を形成していくことも主権者教育の大切な部分となっていると伝えました。

 次に生徒が考えた「オリジナル税金」の演説をおこないました。「ペット購入時に2万円の税金を課す。集めた税収で、ペットと一緒に暮らしやすい社会の建設を目指す。ペットホテル、ペットカフェ、ドッグランなどをつくる。」「自転車購入に10%の税率を課す。自転車の付属品にも同様に10%の税率を課す。集めた税収で交通安全教室の実施、自転車専用通行帯の建設費用に充てる」「東京などの大都市に住んでいる人に年収の4%を毎年課税する。集めた税金で過疎地の活性化、地方の雇用創出、全国どこでも仕事ができるようテレワークの整備費用に使う。その名も多勢に無勢(税)」と3つのオリジナル税金を自作のスライド資料とともに演説し、演説後にはパソコンで電子投票をおこないました。

 結果は、ペット税が賛成68%・反対32%、自転車税が賛成42%・反対58%、多勢に無勢(税)が賛成68%・反対32%という結果になりました生徒の感想では「自分も犬を飼っていて困ることがあり共感したので賛成」「犬1匹に2万円の課税で税収は見込めないので反対」「自転車専用通行帯は必要なので賛成」「自転車税を徴収するのはいいが、使い道には反対」「地方が活性化すると日本全体も発展するから賛成」「東京に住んでいる人で生活が苦しい人もたくさんいるから反対」など生徒はそれぞれの税金に多くの賛否を考えていました。このようにみんなで意見を出し合い、対話を通してよりよい社会を実現していくことが大切であると伝えました。