カテゴリー別アーカイブ: 土木科

【土木科×建築科】土木科課題研究OCP実践班:専門科の垣根を超えた学び

 令和4年12月22日(木)、土木科課題研究「OCP実践班」が建築科の先生に技術指導をしていただきながら、木材加工に取組みました。
以下その様子です。

この班は現在「地域の困りごとを工業の力で解決しよう」という活動の一環で、サイピアさんからの依頼に取組んでいます。製作するものは「イーゼル(看板立て)とメニューボード」です。サイズや使用材料をどのようにするかサイピアさんへ出向き打合せをして、設計したものの…木材の加工が出来ない。困った生徒は、建築科の先生に助けを求めに行きました。

事前に建築科長の栗原先生のご都合を確認した生徒は、本日ご指導を受け、加工するはこびとなりました。土木科では使用しない機械を用いた木材加工は、やはりケガのリスクが高くなります。そこで栗原先生が安全作業の観点から、「ここに指(手)を出すと、こういう理屈で危ないので手を出したらいけんよ。」など、安全教育を盛り込んだご指導をしてくださいました。生徒は出来る範囲で木材加工を体験させて頂きました。(先生には多くの加工をして頂きました。)栗原先生からの質問に明確に受け答えしていた生徒の姿が、成長を感じさせてくれました。

サイピアさんへの納品は1月下旬です。安全作業で頑張りましょう。

さて、こうして専門科の垣根を超えた学びから生まれる新たな価値をもった学び方が、本校で取組んでいるSTEAM教育の一つだと思います。生徒は、自分たちだけで解決できない課題に直面したとき、今年度は建築科にお願いしました。昨年度の先輩は機械科にお願いし課題を解決していくことができました。その過程で普段学ぶ事の出来ない学びや経験を積むことが出来ました。こうして少しずつ学びの幅が広がり、今以上に課題研究が充実し、生徒が様々な資質や能力を備えて卒業できるように、サポートしていきたいと思いました。

【土木科2年】コンクリートの未来に触れる出前授業

令和4年12月22日(木)本校会議室にて、大和クレス株式会社取締役副社長仲田様をはじめ総勢5名の皆様に来校頂き、SDGs持続可能な開発目標を達成できる、出前授業を行なって頂きました。

皆さんは「固まったコンクリートに発生したひび割れを、そのコンクリートが自分自身で修復する性質を持った、夢のようなコンクリートが存在すること」を信じられますか?そんな技術がすでに確立しているのです。今日の出前授業は、そんなちょっと不思議なSFの世界のような内容の講義とグループミーティングを行なって頂きました。
以下その様子です。

「Basilisk HA(バジリスク エイチエー)コンクリートを用いたNet Zeroへの取り組み」と題し講義をして頂きました。このBasiliskというバクテリアをコンクリート練り混ぜ時に混入して作られます。そのバクテリアの作用で自己修復が起こるそうです。
そのバクテリアは香ばしく、「ポテトチップスコンソメ味」の香りに似ていました。(生徒談)

その後、実際に自己修復をしたコンクリートブロックを見たり触ったりさせて頂きました。本当にひび割れたところが若干色は異なるものの、見事にふさがっていました。

質疑応答のあとはグループミーティングです。「バジリスクを販売するためにはどうする?」という題材をテーマに、5つの班に分かれてブレインストーミング法を用いて意見を出し合い、模造紙にまとめていきました。総合的な探究の時間(OCP)でもグループワークを体験している2年生にとって、とても楽しそうな時間でした。大和クレスの皆さんが、ファシリテーターとなってサポートしてくださいました。

話し合いの後は発表(表現の場)です。「SNSや動画投稿サイトに載せる」これは多くの班が思いついていましたが、「名前を変える」「某アイドルグループと専属契約する」など各班ユニークな販売方法を提案していました。

 今回の出前授業では、「地球温暖化」「Net Zero」(温室効果ガス発生をほぼゼロに)「世界が掲げる環境問題」「自社の利益よりも世界に目を向ける」「SDGs」「こうした活動が日本や世界の未来を救う」このような言葉がキーワードとなっていました。
 生徒はこの出前授業を通じて、世界に視野を広げもの事を考えることや、今学んでいる専門的な学びにはもっともっと発展した先があることなどを感じて欲しいと思います。そして将来、地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人となれるよう、多くの経験を積んでいきましょう。

文末となりましたが、年末のご多忙の中、本校土木科の学習活動にご協力くださいました大和クレス株式会社の皆様、本当にありがとうございました。

【土木科】よいことカイギの収録に臨みました

 令和4年11月9日(水)KSB瀬戸内海放送が企画する「よいことカイギ」の収録に、土木科2年生の宮田君が参加しました。
以下その様子です。

放送前のため詳細はお伝えできませんが、参加した宮田君は、「グローバルに働くことは、間接的な働き方や直接的な働き方があることを学びました。『何事にも挑戦し飛び出してみる』ことが大切。様々な新しい技術がどんどん導入されていることが当たり前になっている事を知りました。とても勉強になったし、将来の進路決定に向けて良い経験ができました。(放送内容に触れないよう要約)」と感想を述べてくれました。
 放送が楽しみです。

【土木科課題研究OCP実践班】サイピアへ行って打合せを行ないました

 令和4年11月9日(水)土木科3年生課題研究OCP実践班6名が、「ものづくりのチカラで解決します」活動で応募のあったサイピア様からの依頼について、打合せのために訪問しました。
以下その様子です。

 生徒は依頼書に基づいた質問事項を考え、その質問内容をサイピアの担当者様へメールで送り、事前に検討頂いていました。メールの文面も、友人ではなく大人へ送る文章として言葉遣いなどを何度も検討しながら考えてお送りしました。
 事前の話し合いでは、「サイズは口頭より目に見える形がわかりやすいよね。」「黄金比で提案してみようか。」など口々にアイデアが出ていました。その結果段ボールでサイズ感を表現し、持参して説明していました。

 1学期から夏休みにかけてワークショップを考え実践してきたこの班は、課題に対してみんなで検討し、方向性が決まれば数名ずつで役割分担しながら作業に取組むことができます。その課題解決までのプロセスをしっかりと身に付けているので、教員の出る幕が徐々に減っていきます。
 高校生の成長がダイレクトに伝わることがとても嬉しく思うと同時に、少しさみしさも感じるひとときでした。

【土木科3年】岡山イノベーションコンテスト2022ファイナリストプレゼン研修に参加しました

 令和4年10月27日(木)、山陽新聞社本社社屋で行なわれた、岡山イノベーションコンテスト2022ファイナリストに選出された個人団体が事前に受けるプレゼン研修に、本校土木科課題研究「岡山道路パトロール班」が参加しました。
 昨年「おかやまSDGsアワード2021」で最も優秀な取組として表彰を受けたこの班は、卒業した先輩の後を今年の3年生が引き継ぎ活動しています。その中で、「私たちの活動は地域社会にインフラ整備の一端を高校生が担うという点で、イノベーションを起こせるのではないか?」という発案から、応募にいたりました。
 以下その様子です。

 高校生の部には本校土木科をはじめ、合計3つの高校がファイナリストとして残っています。
11月26日(土)のファイナルステージでベストパフォーマンスが発揮できるよう、頑張っていきたいと思います。
(プレゼン研修中は写真撮影禁止でした…。)

【学校行事】秋のオープンスクールが開催されました

令和4年10月22日(土)中学3年生の生徒・保護者、2年生の生徒を対象とした、秋のオープンスクール(体験・見学、部活動)が本校を会場に行なわれました。
今回も3年生は各教室、2年生は体育館に集合するなど感染症対策をとっての実施となりました。
以下その様子です。

本校のオープンスクールの特徴は「生徒主体」です。もちろん点呼や健康観察記録を取り扱ったり、配信を行なったりするためには先生方の協力が必要ですが、開会行事に始まり、学科説明や体験・見学、部活動指導サポートなどはほぼ生徒だけで行なっています。だからこそ、その場で中学生と話したり、一緒に体験したりすることでその学科の面白さが伝わるのだと思います。在校生の皆さん、お疲れ様でした。
また今回のオープンスクールには、生徒・保護者延べ670名の方が岡工に興味を持って来校してくださいました。皆さんにとって、今回のオープンスクールが進路選択の決め手になったことを期待しています。ありがとうございました。

【土木科1年生】現場見学に行ってきました

令和4年10月20日(木)、土木科1年生が入学後初めての現場見学に行ってきました。
近年、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から現場に伺う見学を控え、土木科ではオンライン現場見学会を行なってきました。今回の現場見学も感染症拡大防止措置を十分にとって実施しました。
今回の見学先は、小田川付替え南山掘削工事現場とコンクリート2次製品の製造販売施工を手がけるランデス株式会社落合工場の2カ所です。
以下その様子です。

初めて現場見学に行った生徒は、とても興奮している様子でした。小田川付替え南山掘削工事現場では、その規模の大きさや工事の意義を見聞きし、改めて土木工事の大切さを実感したようです。
ランデス株式会社落合工場のコンクリート2次製品製造工程を見学させて頂いた際は、普段地中に埋もれることの多い2次製品の本来の形や製造方法、その製品がもつ様々な特徴を学びました。
いずれも教科書でしか見たことのなかった工事や製品ですが、その本物を見聞きし肌で感じたことで、生徒は今後の授業や進路決定に向け、大きく役立てることができるでしょう。

今回の見学会に関し、お時間を作って見学させてくださいました見学先の企業様だけでなく、工程をプロデュースしてくださいました鹿島建設の担当者様ご関係の皆様方に厚く御礼申し上げます。

【土木科3年】いよいよ大詰め!資格取得へまっしぐら

 令和4年10月18日(火)、土木科3年生を対象に2級土木施工管理技士補取得に向けた学習会を、本校を会場に行ないました。
 講師には日建学院より塩飽様をお迎えし、この資格の重要性の説明、試験勉強・対策のこつを中心にガイダンスを頂きました。その後、生徒は模擬試験に臨み、最後はその模擬試験の解答解説を受けました。
以下その様子です。

 会の締めくくりには塩飽様から激励のお言葉を頂きました。生徒の謝辞の中では、「今回教えて頂いたこと、今まで学んできたことを、試験当日に発揮できるように頑張ります。」と、力強く宣言してくれました。
 3年生の皆さん、試験まで残すところあとわずか!頑張っていきましょう。