
(ポスターに採用)


英語の授業の一環として、「A new animal~新種発見!~」というテーマのもと、架空の動物を考え、その動物を発見したという想定で報告レポートを書く」というエッセイ・ライティングの課題に、1年生が取り組んでいます。一部のクラスでは、Google Documentを使用して英文を書きました。
この日の授業では、自分のクラスや他クラスの生徒の作品を鑑賞し、その生徒にコメントを書くという活動をしました。「絵が上手!」「月に住んでいるという設定がおもしろい」「英文が分かりやすい」など他の生徒の作品のいいところをたくさん書いていました。
台湾の高校生とオンラインで交流 6月25日の放課後、以前より交流のある台湾・国立岡山高級農工職業学校の日本語クラブの生徒と、Google Meetを使用してオンラインで交流を行いました。有志を募っての活動となりましたが、本校からは様々な専門科の生徒28名が参加してくれました。
現地の日本語クラブの生徒は5ヶ月間クラブ活動として日本語を学んでおり、習った日本語を使って自己紹介と学校の紹介、台湾の食べ物の紹介をしてくれました。言語は主に日本語でしたが、時に英語や中国語を交えながら、とても楽しくコミュニケーションをとることができました。
6月23日に3年生を対象に「就職差別」について、岡山県社会保険労務士会より講師の方を招き講演をしていただきました。まず、採用選考の際に「聞いてはいけない質問はどれか」を考えることで、「公平な採用」について確認しました。
次に、「もっと人権に配慮した採用選考」というテーマで、「出身校の欄はあったほうがいいか?」「性別の欄はあったほうがいいか?」「写真を貼らないでもよいか?」の3つを考えました。生徒の考えとしては「出身校の欄・性別の欄・写真の欄は3つとも必要ないと思った。出身校が書いてあると、その学校のレベルが先入観として入ってしまって、その人自身の能力が正確に見られない可能性がある。性別の欄はLGBTの人が困ってしまう。写真があると見た目で判断してしまう。」「性別の欄の有無は、LGBTQの配慮としてはいいと思う。人は性別を書面上で判別できない。また、口頭で性別を聞くのも見た目で判断することになり、トランスジェンダーの方を傷つける可能性がある。性別の欄は任意欄として残しておいた方がいいかと思う。」とたくさん考えてくれました。
次に、「差別はどうしておこるのか?」について考えてみました。就職差別は「採用する側はいい人を採りたいと思う」→「いい人と良くない人を区別する」→「良くない人を見つけるような質問をする」という経緯で生まれてくるものです。この「いい人と良くない人」という二元論的思考が差別を生むことに気づかされました。みんなそれぞれにいいところがあります。そのことを踏まえて、今度は採用する側に立ち、その人のいいところを引き出すためには、どのような質問をするのがよいかを考えました。生徒が考えてくれた、その人のいいところを引き出すための質問項目は、一覧にして配布する予定です。是非就職や進学試験の参考にしてくれたらと思います。
講演後の生徒の振り返りでは、「みんな違ってみんないい、という言葉があるように、いろいろな人がいるからこその人生なのに、それを阻害するようなことがあっては絶対にいけないと思いました。」「面接の時はいい人と思ってもらえるような事を並べるのではなく、自分というものを前面に出し、自分には適正や能力があると思ってもらえるように頑張らなければならないと思った。」「出身地や家族の有無などの表面上の情報だけで、その人のことを良い人だ、悪い人だと決めるのは絶対に間違っている」など、生徒それぞれに講演を聴いて、何が分かるようになったのかを考えてくれていました。振り返りの中で、「就職差別」という言葉やその存在があることを知らない生徒もたくさんいました。これは、「公平な採用選考」に取り組んだ先人達の努力の結果だと思います。就職差別はなくなりつつあるかもしれませんが、なくなるよう多くの人が努力してきたこと、そして、差別をなくす努力をし続けることが大切だと伝えていきたいと思います。
岡山工業高校は今年創立120周年になります。このことを記念して2年生を対象に、本校の戦前の学校生活についての勉強をしました。歴史は単なる過去の出来事を覚える暗記科目などではなく、自分が困ったときに助けてくれたり、勇気づけてくれたり、心を鼓舞してくれる先哲たちの物語です。この歴史のすばらしさとともに、岡工の歴史のすばらしを伝えるために授業をおこないました。
まず、県下初の工業学校がどのような経緯で誕生したのか、そして、創成期の生徒たちはどのような情熱を持って勉強していたのかなどを紹介しました。開校式のアーチは「機械科」「土木科」「染織科」のみんなで作成しました。このアーチは非常に高く作られていて、あえて高さを出しており、これは当時の生徒たちのこれからおこなう「ものづくりへの高み」を表現しているのではないかと伝えました。
次に、1944年に本校土木科を卒業された田淵和雄さんに、当時の学校生活について講演をしていただきました。岡山工業学校は当時岡山市南方にありました。自宅の牛窓から自転車で片道2時間かけて通学されていました。戦時中でガソリン車は使用の規制があり、木炭ガス車が使われていました。その木炭ガス車の後ろにつかまって自転車で坂道を登っていました。また、電池も貴重だったので無灯火で自転車をこいでいて、警察官に怒られることがありました。
田淵さんは土木科の授業を一生懸命に勉強されたそうです。「特に測量の実習が一番好きで、後楽園などに行き実習をおこないました。当時は土木科の授業と平行して、軍事訓練の授業も多くありました。歩兵銃を担いで学校から吉備津神社まで行進をする訓練があり、3分走り3分歩くことを繰り返す行進はとてもしんどくて、軍事訓練を担当している軍人の先生に、”こらえてくれ”と頼みこむ生徒たちがいました。高校時代は、”どうせみんな戦争に行くんだ。日本が負けるとは思っていなかったし、皆、行かなきゃあ”という気持ちでした。また、戦争はするべきではないけれど、戦争をする必要はあると思っていました。日本は勝てると思っていました。負けるとは思ってもいませんでした。当時は、戦争をすることを賛成していました。」と伝えてくれました。
卒業後は大林組に入社し、香川県の詫間航空隊での測量、1946年の昭和南海地震で崩落した四万十川の鉄橋修復など全国各地でお仕事をされました。そして、その土地その土地で大事な友人ができたそうです。
田淵さんが高校生に伝えしたいこととして、海軍兵学校の80年前の教えである「海軍士官である前に紳士であれ」と言われました。「これは、社会に出たときに、社会生活で大切にして頂きたいマナーが書いてあります。80年前のことですが、今にも通じることばかりです。最後に、健康第一です。そして、一生、付き合える友人をつくって、大切にして下さい。」と言われ、この言葉は聞いている生徒たちに強く響きました。
生徒の振り返りでは、「戦争は良くないが、戦争をしないと生きていけない時代であったことを理解することで、僕たちが戦争をしないといけない時代にならないように未来に伝え、平和を大切にしていきたいと思った。」「岡工は空襲で焼けてしまったけど、その時々の先生や生徒たちが、岡工の歴史を繋げていきたいという気持ちがあったから今の岡工がある。」「同じ土木科であり、昔からレベルやトランシットが授業で使われていて、測量や土木の歴史を感じるとともに、歴史を受け継ぐようこれからもしっかりと勉学に励んでいきたい」「戦争中は専門科目の勉強もなかなかできなくなり、軍事教練が多かったそうです。しかし、教練にきた軍人にあだ名をつけたり、帰りに自転車を無灯火で走って警察官の人に怒られたり学生らしい話も多くあって聞いていて楽しかったです。」と多くの生徒が今回の勉強を通して、「身近な歴史をどのように自分自身で活用できるか」を考えることができたと思います。
授業後にも田淵さんは残っていただき、土木科の後輩達に激励をしてくださいました。また岡山空襲直後、働いていた高知県から帰省したお話を特別にしていただき、当時の町の混乱ぶりを教えてくださいました。
戦前の岡工の歴史は、1945年6月29日におきた岡山空襲で資料の多くがなくなってしまいましたが、戦前の卒業アルバムを寄付してくれる人や、戦前の学校生活を記録した回顧録を作ってくれた方々がいたおかげで、この授業をおこなうことができると伝えました。「岡工の歴史を紡いでいきたい」と考えた多くの人によって授業ができていることを伝え、「人は一人では力不足であるが、みんなで協力すれば、できないこともできるようになる」と岡工の歴史から私が学んだことを伝えました。
6月19日(土)岡山県立南部高等技術専門校にて第65回岡山県溶接技術競技会が行われました。この大会は高校生の大会とは違い、県内の溶接関連事業に勤務している溶接技能者が会社の威信をかけて出場する大会で、最優秀者は1951年から続いている全国大会へ派遣される由緒ある大会です。そのような大会に本校から機械科2年の眞田陽和さん(岡山中央中学校出身)が出場しました。 出場選手の中にはキャリア11年の選手など熟練者がいる中、溶接経験が一年ほどの眞田さんがチャレンジしました。本人は「すごく緊張して手が震えました」とコメントしましたが無事制限時間内に2つの作品を仕上げることができました。外観審査では、さすがに溶接を仕事としている方たちにかないませんが、審査員の中から「高校生のレベルではないですね」とお褒めの言葉もいただきました。眞田さんは来年もこの大会へ出場してリベンジしたいと意欲を燃やしています。 また、この大会に平成25年機械科卒の太田勇次君と平成29年度機械科卒の豊田汐音さんも出場しておりOB・OGの活躍も見ることができました。
令和3年6月16日、進路指導の一環で土木科全学年を対象に、4~6校時を用いて、「オンライン現場見学会」を実施しました。国土交通省中国地方整備局高梁川・小田川緊急治水対策河川事務所様と本校をオンラインで結び、第一部は工事内容説明や職務の説明、第二部は生徒が事前にお伝えしていた質問に対して、実際に工事に携わられている関係者の皆様にお答えいただく座談会の二部構成で行われました。
3年生は就職を目前に控え、現場の実情や必要となる資質や能力などを学べたのではないでしょうか。1・2年生は土木工事の進め方や現場で使用している重機、また携わっている方々の仕事に対する思いや未来の技術者への想いなどを聞くことで、土木の魅力を学び、その見識を深めることができたのではないでしょうか。
国土交通省中国地方整備局様をはじめ多くの工事関係企業の皆様におかれましては、ご多忙の折り、このような会を設けていただきまして誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。