3年生人権教育LHRについて

6月21日(水)6時間目に3年生の人権教育LHRを実施しました。今年度は「体験して気づいたことから、すべての人が暮らしやすい社会をつくる」というテーマで様々な体験学習を実施しました。

「ブラインドサッカー」「ゴールボール」「ボッチャ」などの障害者スポーツを体験しました。ほとんどの生徒が初めて体験する中で、自分たちでルールを考えたり、声を出しながらサポートしていたり、楽しみながら体験していました。生徒の振り返りには、「これまで普通だと思っていたスポーツでも楽しめない人がいるかもしれない。もっと多様な人が一緒に楽しめるスポーツが普及していったら共生社会に近づくかもしれない」などが記入されていました。

「高齢者体験」では、岡山市北区北地域包括支援センターより8名の講師の方に来ていただき体験学習と講演をしてもらいました。高齢者疑似体験キットを装着し校内を探索したり、利き手でない方に軍手を装着し缶ジュースを開封したり、歩行器で校内を探索するなどを生徒たちは体験しました。歩行器では普段は気にしない段差で動かなくなるなど多くの不自由さがあることに気づきました。

他にも「視覚障害者体験」では、点字ブロックの歩行や折り紙、校内探索を実施し、また「車椅子体験」では、車椅子の状態で多目的トイレが利用しやすいか、自分の専門科棟実習室に行くことができるかなど校内を探索しました。「HUG―避難所運営ゲーム-」では、できるだけ多くの人を避難所に受け入れるという条件で、高齢者や子供、けが人、障害者、外国人など、避難所の中でどのような配慮ができるかを考えました。

生徒の振り返りでは、「ボッチャは誰にでもできるスポーツであり、非常に戦略が重要なスポーツだった。障害者スポーツは誰もが楽しめるスポーツなので、もっと子供から高齢者までみんなが体験できる機会があればよいと思った。」「高齢者体験では、普段は簡単にできることでも、高齢者にとっては難しいことが多くあることに気づいた。これから高齢化が進む日本でもっと高齢者が住みやすい街作りが必要だと感じたし、高齢者にとって住みやすい街はすべての人が住みやすい街へと繋がるのではないかと感じた。」と体験学習を踏まえたよりよい社会を目指す考えが多くありました。

点字ブロック歩行体験の様子
高齢者体験での歩行器を使って校内を探索する様子
車いすで校内を探索する様子
ブラインドサッカーの様子