今年度の国際交流は、専門科での学びを海外の高校生と伝え合うことに焦点を置き、機械科と土木科の3年生が課題研究で学んだ内容を英語でプレゼンし、意見交換を行いました。 10月21日(金)と28日(金)に機械科の3年生6名が企画したオンライン交流では、台湾・国立岡山高級農工職業学校の国際クラブの生徒及び先生の合計20名が参加してくれました。国際クラブの生徒の中には自動車科の生徒が数名おり、自動車科の先生も同席してくださいました。
機械科の岡村先生が担当している課題研究では、50cc未満のエンジンを搭載した「ゼロハンカー」を扱っており、その車体の特徴やレースでの様子、今後どのような改良を加えていくかといったことなどを英語で伝えました。プレゼンが終わった後の質問タイムでは、事前に予習をしてくれていた自動車科の先生や生徒から多くの質問が寄せられました。
12月9日(金)に行われたオンライン交流には、土木科の安東先生が担当する課題研究の生徒7名とその課題研究にアシスタントとして関わったデザイン科2年生の生徒2名、そして台湾・国立岡山高級農工職業学校の日本語クラブの生徒約20名が参加しました。
土木科の7名とデザイン科の2名の生徒は、被災地での復旧工事の様子を紹介した絵本『どぼくのおしごと』の読み聞かせ動画に、英語のナレーションと字幕を付けるプロジェクトに長期間取り組み、その概要を英語でプレゼンしました。台湾の先生からは「英語がとても上手だがどうやって勉強したのか?」といった質問や、生徒からは「このプロジェクトにはどれくらい時間がかかっているのか?」「復旧にはどれくらいの期間を要したのか?」といった質問がありました。また、日本語クラブの生徒たちが、習いたての日本語を使って自己紹介をしてくれる一幕もあり、和やかに交流は進みました。
機械科の生徒も土木科の生徒も、緊張しながらも英語のプレゼンをとてもよく頑張ってくれました。専門的な内容がうまく伝わるのか不安もありましたが、台湾の生徒も先生もとても興味をもって聞いてくれたのでとても嬉しかったです。何よりも英語や日本語、中国語を交えながら「海外の人たちとコミュニケーションができた」という確かな経験が、多くの生徒にとって特別なものとして感じられるようです。