カテゴリー別アーカイブ: 授業・学習

【総合的な探究の時間】チームアイデアをより深いものに

令和3年10月27日(水)2年生の総合的な探究の時間はOCPです。前回の投稿では「各チームにおいて最も共感を得たアイデアを自分たちのチームアイデアとし、今後はそのアイデアに手を加えながら、12月の応募へとつなげます。」とお伝えしていましたが、今回はいよいよチームアイデアが決定し、クラス全員の前で行うプレゼンテーションのために、より深い内容のプレゼンテーションづくりに勤しんでいます。

このプログラムの特徴は、なんといっても生徒の主体的で対話的な学習ができることにあります。先生方は最初生徒の活動が軌道に乗るまでは様々なサポートを行いますが、今では基本は生徒の「困った」が発信されたときに対応したり、全体連絡をしたりするくらいになりました。主体的に取り組めている生徒の成長が嬉しいですね。
今日はアイデアコンテスト用のケント紙も配布され、いよいよ本格的に応募に向け、新たなスタートをきった一日でした。

【人権教育】ユニバーサルデザインという考え方

 9月8日水曜日に、1年生対象の人権教育LHRは、「ユニバーサルデザインという考え方」という演題で、本校デザイン科の山形先生に講演をしていただきました。 この講演で学んだことを活かすために、「片手で空けるペットボトルのデザインを考えよう」という課題を出しました。今回生徒たちが考えてくれたデザイン画の紹介とともに、生徒が考えたデザインを実際に作ってみました。
①「水筒のキャップ式アイデア」を考えてくれた生徒がいました。すでに繰り返し使用できるキャップが100円ショップで売られていました。②ボトルを固定するアイデアや、③ハンドルや大型キャップを取り付けるアイデアなどたくさんのアイデアを考えてくれました。 ④キャップに突起をつけるアイデアでは、既存のキャップに突起をつけて指で回しやすくするというアイデアがありました。⑤歯で開けるアイデアもあり、歯で掴みやすい(噛みやすい)ように突起をキャップの先端に付けてみました。この2つのアイデアを3DCGで形にして、片手で開けやすいかどうか実物で検証してみました。突起を塩ビ板で作り、キャップに装着しましたが、これでは強度がありませんでした。次に、シリコンゴムで型どりし、樹脂の一体成形にしました。シリコン型にポリウレタン樹脂を注入し、複数量産しました。実際のキャップとは材質が異なりますが、ボトルに取り付けることはできます。水を入れたペットボトルに取り付け、従来のキャップと突起付きのキャップを比べてみました。すると突起付きのキャップはあまり力を入れなくても開けることができました!また、親指で回すことを想定していましたが、実際は人差し指も使ってキャップを回すことも分かりました。親指、人差し指以外の指と手のひらでボトルを固定するため、ボトルの形状も開けやすさに影響してくることが分かりました。実際に作ってみて初めて分かることがたくさんありました。

 現在図書室前廊下に、普通のペットボトルキャップ、100円ショップで売っているワンプッシュ型ペットボトルキャップ、生徒のアイデアをもとに考えた片手で開けるペットボトルキャップの3種類を用意しています。生徒には、実際にこの3つを片手で開けてみて、どれが開けやすいか、検証してもらっています。「もっと突起を大きくしたほうがいい」「ペットボトルの形も変えた方がいい」など考えながら挑戦している生徒がいました。この人権教育LHRで学んだことや、岡工で培った「ものづくり」の力が、実際の社会で力を発揮してほしいと思います。

【総合的な探究の時間】デザインコンテストのアイデアを提案します

令和3年10月6日(水)総合的な探究の時間ではOCP活動として取組んでいる、「デザインコンテスト」のアイデア発表を行いました。

先週までのこの授業は、12月に応募するアイデアコンテストに向けてまずは個人でアイデアを練っていました。そして今日からはこのプログラムの最も盛り上がってくる「チーム学習」へと移行し、各自で持ち寄ったアイデアをそれぞれ提案しました。各チームにおいて最も共感を得たアイデアを自分たちのチームアイデアとし、今後はそのアイデアに手を加えながら、12月の応募へとつなげます。

この総合的な探究の時間では、課題解決学習の手法や協働の手法について、体験を通して学んでいきます。その学んだ手法を3年次での課題研究やその他の活動で活かしていくようになります。「何を学び、どこで活かすのか。」学年を超えて学んでいく…持続可能な学びとなっていきそうです。

【人権教育】2年生LHR 「あなたと誰かの心を守るために」

 9月29日(水)は2年生人権教育LHR「あなたと誰かの心を守るために」という演題で、髙橋聡美さんに講演をしていただきました。
 講演の中ではたくさんの演習を取り入れ、生徒たちが楽しみながら自分の心を大切にすること、そして相手の心も大切にすることを学びました。
 髙橋さんからの言葉で、「すべての人が心を痛める。心が折れない人なんていない。失敗しない人などいないから、誰にでも辛いときが来る。でも、そんなときでもあなたの心を癒やしてくれる人や出来事がたくさんある」とクラスのみんなで自分の心を癒やしてくれるものは何か考えました。そして困難な時に回復を促す力(レジリエンス)は誰にでもあり、あなたも誰かのレジリエンスになれる」ことを学びました。
 また、リフレーミングという捉え方を変えてみる演習もおこないました。例えば、「あの子は暗いよね」というネガティブな表現でも、「あの子は落ち着きがある」と捉え方を変えることができます。そこから自分の欠点をリフレーミングしてみました。自分の欠点は捉え方を変えれば長所にもなります。「すぐに人と比べちゃう」と考えた生徒は、「向上心がある、自信がないのは慎重な性格の証」と置き換えることができます。他にも自分の欠点を友達にリフレーミングしてもらう姿があり、生徒たちは楽しみながら自分と誰かの心を守るためのスキルを身につけてくれていました。
 講演の中で、「人は人との関わりの中で傷つきあい、また癒やしあうことができる存在です。コロナウィルスの影響で学校行事がなくなったり、規模が縮小されたりする中でストレスを抱える生徒が多くいると思います。ストレスの結果、怒りや悲しみの感情を表すこと、怒りや悲しみを行動で示すことは悪いことではありません。しかし、一人で抱え込みすぎることは避けてほしい。悩んだときは、相談をすること。一人目の大人が相談に乗ってくれなくても、三人目までの大人に相談してほしいこと。必ず誰かがあなたの力になってくれるから」と伝えました。
 生徒の振り返りでは、「今まで自分でも嫌いだった自分の短所も捉え方を変えれば長所にもなることに気づいた」「誰にでも自分を癒やす力(レジリエンス)があり、自分も誰かのレジリエンになれる(なりたい)と思った」「自分は失敗することが怖くてチャレンジすることが苦手であったが、自分の性格を分析すると、失敗したときは改善や研究をするタイプだったので、チャレンジして失敗しても、改善や研究をすればいいんだと気づいた」など一人一人がたくさんの考え方を持ってくれました。

【LHR】学年それぞれのLHR

 本日令和3年9月29日(水)6時間目のLHRは、各学年別々のプログラムで実施されました。

 1年生は、2年生から取り組む「『選択授業』についての説明会」をオンラインにて実施しました。学年主任・教科主任からお話しがあり、その後担任から補足説明がありました。就職や進学を見据え、よくよく保護者の方々と相談しながら決めていきましょう。選択科目の数学や英語を希望している生徒は、10月15日までに数学・英語の教科主任の先生の所に行きましょう(専門科によって異なります)。提出日は10月末です。わからないことは遠慮なく聞いてくださいね。大切なことですから忘れず準備していきましょう。

 2年生は心に関するLHRでした。講師には中央大学人文科学研究所 客員研究員/一般社団法人 髙橋聡美研究室 髙橋聡美(医学博士)先生です。オンラインで先生と学校を結び画像を共有しながら、自分事として学ぶことができました。詳しくは当ブログの「2年生人権教育LHR」をご覧ください。

 3年生は明後日金曜日に開催される体育祭の応援合戦の練習に、汗を流していました。各科趣向を凝らしたパフォーマンスを考えて練習しています。当日は動画を配信する予定です。

3学年3様のLHRを実施した、まだまだ夏の暑さの残る一日でした。

【LHR】各クラスで防災避難訓練を実施しました

 本日令和3年9月15日(水)6時間目のLHRの時間に、全校生徒を対象とした「地震時における避難訓練」を、各教室において実施しました。 

 まずはクラス担任が資料を用いて、校内における地震時の避難方法や様々な側面から、安心安全な行動について説明がありました。その後、緊急地震速報(訓練)が鳴り、教頭先生からの指示放送が入り、机の下に体を入れて身を守る行動をとりました。どのクラスも真剣に取組んでいる様子でした。

 その後、校長先生から、日々できる「習慣」と様々な事柄に対して「想像力」を発揮することが大切であるというお話しをはじめ、工業高校ならではの、「危険予知」と「安全教育」についての講話がありました。「『これくらいならいいだろう、ばれなければいいだろう』が命取りになる」という言葉は、生徒も改めて考えさせられたことでしょう。 「自分たちひとりひとりが正しい知識をもち、日々の安全を確保することで、家族や大切な仲間を守ろう。」と締めくくられました。

 最後にクラスで振り返りと、その他の事象(津波や土砂崩れなど)での対応について、シミュレーションをして終わりました。 有事の際に今回の経験が活かされることを願うとともに、有事が発生しないことを心から願うばかりです。

【人権教育】LHR「ユニバーサルデザインという考え方」

 1年生対象の人権教育LHRは、「ユニバーサルデザインという考え方」という演題で、本校デザイン科の山形先生に講演をしていただきました。
 1950年代にデンマークの行政官であるエリック・バンク・ミケルセンが「ノーマライゼーション」の概念を提唱しました。「障がいのある人は、障がいのある人だけが暮らしやすい施設隔離すべきなのか。それでは収容所と同じではないか。障がいを持っていても均等に当たり前に生活できる社会こそがノーマルな社会である」と唱えました。
 1980年代にはアメリカの建築家・工業デザイナーであるロナルド・メイスが「ユニバーサルデザイン」の概念を提唱しました。「標準的な設備・製品と障害のある人が使う設備・製品を区別して作るのではなく、はじめから多様な人が使える設備・製品のデザインを考えるべきである」と唱えました。
 現在は、マイノリティのために考えられたデザインが一般化している事例があります。牛乳パックの凹みやシャンプーボトルのギザギザなど、たくさんの事例があります。今日の講演を踏まえて、日常の製品の中にどのような配慮がなされているか見つけてみようと考えてくれた生徒がいました。
 生徒の振り返りでは、「ユニバーサルデザインは、不自由な人のためにあるデザインだと思っていたが、誰もが使いやすいデザインであることを知りました。街に出てみていろんなところにきっとユニバーサルデザインがあるはずなので探してみようと思いました。」「世の中にはまだまだ実は使いやすくない製品や道具があると思うので、これから自分の力でみんなが使いやすい物を、いろいろな視点を持って考えていきたいと思った。」「日常にあるユニバーサルデザインの製品が誕生する話を調べてみようと思う。将来自分が「ものづくり」をする際に、すべての人に配慮した製品を思考・製作できる人材になりたいと思った」など、今回の勉強が将来の「ものづくり」への力に繋がってくれました。
 ユニバーサルデザインとは、これから「ものづくり」に携わるすべての人に必要な考え方です。将来おこなう「ものづくり」は、誰かに使ってもらう、誰かに見てもらう、誰かのために思考・製作することになると思います。自分だけの価値観や考え方を問い直すことが、「ものづくり」をおこなう上でも大切であることを伝えました。
 この講演で学んだことを活かすために、「片手で空けるペットボトルのデザインを考えよう」という課題を出しました。生徒達がどのようなアイデアを出してくれるか楽しみにしています。

【英語科】高校1年生の英語の授業~エッセイ・ライティング~

 英語の授業の一環として、「A new animal~新種発見!~」というテーマのもと、架空の動物を考え、その動物を発見したという想定で報告レポートを書く」というエッセイ・ライティングの課題に、1年生が取り組んでいます。一部のクラスでは、Google Documentを使用して英文を書きました。

↑想像力豊かないろんな作品ができあがりました!

 この日の授業では、自分のクラスや他クラスの生徒の作品を鑑賞し、その生徒にコメントを書くという活動をしました。「絵が上手!」「月に住んでいるという設定がおもしろい」「英文が分かりやすい」など他の生徒の作品のいいところをたくさん書いていました。

↑集めたコメントは、このように梱包して、本人に届ける予定です