8月24日(金)、岡山県職業能力開発協会主催による技能検定の、本年度前期の合格者が発表されました。
本校では、昨年度からスタートした「高校生のものづくり技能取得支援事業」を活用し、機械科と情報技術科の2、3年生を中心に、集中して放課後の補習に取り組み、下表のような好成績を収めることができました。後期も木材加工職種や機械検査職種の取得に向けて頑張っていこうと考えています。
機械科技能検定合格者
本校機械科では、ものづくりの基礎・基本ともいえる「図面の見える、描ける生徒の育成」を目標とし、製図教育を大切にしています。毎年実施される機械製図検定においても、高い合格率を誇っています。
その中で、機械科2年A組 中川 達哉君が、今年度の特別表彰に輝きました。特別表彰は、1次試験(学科試験150点満点)、2次試験(実技試験100点満点)の合計が230点以上の合格者の中から選ばれます。今年度は、特別表彰の申請があった全国の27校56名の候補の中から、全国工業高等学校長協会による厳正な審査の結果、6名が受賞しました。受賞した中川君は、授業はもちろんのこと、放課後の補習等においてもコツコツと一生懸命努力して、2年生ではただ1人という快挙に結びつけました。
今後は、製図に関する知識と技術を総合的に高めるために行われる「全国製図コンクール」で、「3年連続、最優秀特別賞受賞」を目標に頑張って欲しいと考えています。
6月24日(日)、本校機械科棟鋳造実習室において、技能検定3級鋳造(鋳鉄鋳物鋳造
作業)の実技試験が行われ、機械科2・3年生30名の生徒が中子(なかご)の製作(40分
間に2本作成)と、組織や鋳造方案などに関する要素試験に取り組みました。
受験した生徒たちは、5月ごろから放課後の補習を受けてきました。その成果が見られ、完
成度の高い製品ができあがっていました。
※中子(なかご): 鋳物に中空部を作るために、主型にはめこむ鋳型
※鋳造方案 : 目的とする製品を完成させるために鋳造に関わる各要素の企画・設計を行うこと
[中子の製作と要素試験]
6月30日(土)、同じく本校機械加工実習室において、技能検定3級機械加工(普通旋盤
作業・フライス盤作業)の実技試験が行われました。進路決定を控えた3年生にとっては、
期末考査の勉強も気になるところですが、毎日放課後集中して補習に励み、この日に備えて
きました。検定では、制限時間の2時間以内に、安全作業を含め、寸法精度の良い製品を
完成させていました。学科試験は、7月22日(日)、再び本校で実施されます。
[旋盤作業と製品]
[フライス盤作業と製品]
高度な国家資格として企業から取得の要請が高い、「技能検定3級機械系保全作業」の取得を目指し、機械科・情報技術科の2、3年生55名が補習に取り組んでいます。
本年度は、岡山県の「高校生ものづくり技能取得支援事業」の一環として、岡山理科大学附属高等学校機械科の生徒さん8名も参加し、合同補習会として実施しています。
6月20日(木)の放課後、百周年記念会館に集合した生徒たちは、赤木副校長の激励のあいさつの後、さっそく潤滑油の粘度判別やグリスと潤滑油の特徴の比較についての学習に取り組みました。
「技能検定3級機械系保全作業」の学科試験は7月22日(日)、実技試験は7月28日(土)に、それぞれ本校を会場に実施されます。
近年、工業系高等学校では、実践力を高め働く意欲をより一層見い出す教育が求められています。そのため従来にも増して、有用な各種検定・競技会への挑戦を奨励し、併せて技術・技能の向上を目指しています。
本校機械科では、本校教育重点目標の一つに掲げられている 「ものづくり」や「資格取得」を率先して推進しながら、上記の要請に応える努力を続けています。
「資格取得」では、高度な国家資格である各種の「技能検定」に、多くの生徒が挑戦しています。本年度は、従来から行ってきた「機械加工」(普通旋盤作業)、「機械保全」(機械系保全作業)に加え、「鋳造」(鋳鉄鋳物鋳造作業)にも取り組み、機械科全体で80名を超える生徒が、放課後の補習に頑張っています。なお、県産業労働部等との連携事業「岡山県高校生ものづくり技能取得支援事業」の一環として検定料等の補助があり、生徒の負担は軽減されています。
このように本校機械科では、今後も積極的に資格取得に取り組んでいこうと考えています。
実技試験の日程
6月25日(土) 倉敷工業高校にて 鋳造
7月 3日(日) 岡山工業高校にて 機械加工
7月23日(土) 岡山ポリテクセンタ-にて 機械保全
学科試験の日程
7月24日(日) 岡山ポリテクセンタ-にて 鋳造・機械加工・機械保全
本校電気科3年 西村 力斗 君が、このほど、ジュニアマイスター顕彰制度特別表彰の理事長賞を受賞しました。制度誕生後、県内で初の受賞でした。
ジュニアマイスターとは、全国工業高校長協会が、工業高校の評価向上を目指して、将来の仕事や学業に有用と考えられる約150の職業資格・検定と約60のコンテストを指定して点数化し、取得や入賞を奨励し高得点者を表彰しているものです。
西村君は、自ら在学中の資格取得スケジュールを作り、計画的に、電気関係を中心に19種類もの資格を取得し、全国4位の総得点で理事長賞を得ました。理事長賞は経済産業大臣賞(1人)に次ぐ賞で、全国から6人が選出されました。