芸術鑑賞会で落語と講談を鑑賞しました

12月17日(月)の午後、全校生徒が芸術鑑賞会に参加、落語と講談を楽しみました。

本校では、芸術への感性を育てるため、2学期に演劇、音楽鑑賞、古典芸能などの各ジャンルのプロの公演を鑑賞しています。小雨の中を会場の岡山市民会館に移動した生徒たち。落語や講談の生の高座は初めてという生徒も多く、期待が高まります。今回から保護者の方にもご案内し、14名の方々に参加していただきました。

出囃子(でばやし)にのってまず登場したのは、桂文三師匠。「寄席入門」として、手ぬぐいや扇子の使い方を実演しました。師匠が使うと、一本の扇子が徳利になったり算盤(そのばん)になったり、まさに変幻自在でした。

この日の演目は次のとおりでした。

講談 一龍齋 貞鏡 「扇の的」

落語 桂 文三    「時うどん」

講談 一龍齋 貞水 「江島屋怪談」

「江島屋怪談」は、人間国宝である一龍齋 貞水さんの得意の演目。照明と音響の効果が、語りの巧みさをいっそう引き立てて、娘を亡くした母親の怨念を描き出していました。「扇の的」や「時うどん」の明るい高座の後の本格的な怪談に、生徒たちは水を打ったように静まりかえって聞き入っていました。

落語、講談の生の高座を堪能した芸術鑑賞会でした。公演いただきました3人の師匠、関係者の皆さま、ありがとうございました。