07.16【野球部】第106回全国高等学校野球選手権岡山大会 初戦!⚾

7月15日(月)海の日に岡山工業高校-岡山朝日高校の1回戦がマスカットスタジアムで

湿度が高く曇天の中、試合が開催された。岡山朝日の投手は、直球が140km超とスライダーの本格派の注目の投手である。それに対し、岡山工業の投手時本は、直球130km程であるが、スライダー・チェンジアップ等の変化球を擁し、コントロールとコンビネーションを持ち味とした投手である。

試合は予想通り2人の投手の投げ合いで序盤から中盤までほとんどランナーが出ず、打ちあぐんでいた。特に岡山工業打線は中盤までノーヒットに押さえ込まれていて、とても雰囲気が重く感じていた。そんな中、終盤になって左バッターが3塁線にセフティーバントを決め、初安打。一気にチームが盛り上がる。そしてチャンスを迎えたが、盗塁失敗。その後2アウトから4番大橋のライト線2塁打が飛び出す。しかし、次の打者が打ち取られ無得点で終わる。チャンスを生かしていたら得点していたケースであった。野球というものは、こんなものである。

その裏、岡山朝日が四球・レフト線2塁打等で1アウト満塁のピンチを迎える。それでも投手時本・捕手大橋のバッテリーは冷静であった。アウトコース低めに直球とスライダーを投げ分け、後続を三振・セカンドゴロに討ち取り、無得点に抑えた。こうして0-0というとても緊迫した投手戦で9回を終了し、夏の大会1回戦から延長10回のタイブレークに突入する試合となった。

ちなみにタイブレークは両チーム共0アウト、ランナー1、2塁からの攻撃を始める。ランナーは打者の前の打順の選手が1塁、その次の選手が2塁ランナーとなる。

10回表岡山工業の攻撃、0アウト、ランナー1、2塁。打者がバント失敗し凡打で討ち取られたが、相手投手のワイルドピッチ等で1アウト2、3塁となる。ここで迎えるは、前の打席でライト線2塁打を放っている4番大橋。大橋はその期待に見事に応え、相手投手の自慢の高め直球を上から鋭いスイングで潰すように叩き付け、値千金のセンターオーバーの3塁打を放ち、待望の2点を先制。

この時チーム・応援団共に総立ちの興奮状態に包まれた。後続は討ち取られたものの、その裏の岡山朝日の反撃を必死でかわし、2-0でゲームセット。岡山工業高校の粘りに粘った勝利である。球場全体が歓喜に包まれた瞬間であった。

良くやったー。次も頼むぞ-。自然と応援団から大きな声援が飛び交う。2回戦に向けてチームが一丸となって戦いぬく覚悟である。