【学校行事】主権者教育講演会をおこないました

6月7日(水)「企業が行っているSDGsの取組について~なぜ企業はSDGsの活動を行うのか~」という演題で主権者教育を実施しました。

講師の武田さんは中国銀行で地方創生という仕事をされています。その方から中国銀行がおこなっているSDGsへの取組などを紹介してもらいました。講演内容としては、以下のような説明がありました。

「現在日本には多くの問題があります。少子高齢化や生物多様性の変化、そして地方経済では後継者不足や労働力不足により衰退の危機に瀕しています。環境・経済・社会の問題が複雑に絡み合い多くの問題が出てきています。また近年企業はさまざまな変化にさらされています。例えば「脱炭素」や「DXデジタルトランスフォーメーション」などです。このような課題を解決するのがSDGsの17の目標ゴールになります。SDGsとは先進国も発展途上国も関係ない、都会も地方も関係ない、すべての人を豊かにしていこうという取組になります。
そして、企業として利益を上げることはもちろんですが、社会課題に取り組むメリットが多くあります。新たなビジネスチャンスの機会であったり、他社ブランドとの差別化、従業員のやりがいなどにつながります。
中国銀行などが所属する中銀グループでは多くのSDGs活動をおこなっています。例えば、晴れフレ岡山というクラウドファンディング事業をおこなっています。地域を元気にする取組を考えている人に、クラウドファンディングで資金を集める手助けをしています。また、赤磐市で果物などのフードロスを削減するために廃棄食材を活用したウェットティッシュの作成に関わっています。さらには、SDGsの活動を始めたいけど、やり方がわからない企業に取組方法を教えています。来店するのが困難な方のためにアプリの開発などもおこなっています。
社会にはたくさんの課題があります。その中から自分が夢中になれるものを見つけてください。」

講演後には、講演内容を踏まえて、「自分が企業のSDGs推進室の担当になったら、どのような取組をおこなうか考えてみよう」という課題を出しました。生徒の中には、子どもから高齢者まで、多くの世代が楽しめる地域のお祭りがあるといいけど、近年安全管理上の人手不足や、人と人との繋がりが希薄になっているので、イベント運営が難しい状況にある。そこで、企業として地域のお祭りを応援することができないだろうか?」「生産活動にともなう廃棄物や廃棄食材などをもっと有効活用できないものだろうか?」など様々なアイデアを友人同士の対話の中で見出していました。

12月にはこの課題に対するプレゼン発表会(ポスターセッション)を実施していきます。