12月7日(水)8:30~10:50、カンボジア王国からナット・ブンルン次官をはじめとする教育青少年スポーツ省スタディツアーの一行10名(JICA職員2名を含む)が本校の視察に来られました。
来校の記念品として、本校からは、職員や生徒が実習で製作した作品や創立110周年記念グッズを贈り、カンボジア教育省からは、アンコールワットが刻まれた銀製のプレートをいただきました。
質疑応答では、日本の高校教育、とりわけ工業教育に関して次々に質問が寄せられ、教育にかけるカンボジアの熱意が伝わってきました。
スタディーツアーの一行は、予定の時間を超えて熱心に授業及び施設見学を行った後、次の目的地へ向かうために本校を後にしました。
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技能検定成績優秀者が表彰されました
本校は今年度、岡山県職業能力開発協会主催による技能検定の合格に向けて、生徒とともに取り組んできました。その結果「機械科・情報技術科の2・3年生が前期技能検定3級に89名合格」
(←クリック)するというすばらしい成果を収めただけでなく、合格者の中で成績優秀な者に対して贈られる金・銀・銅賞に、機械科から7名、情報技術科から4名、合計11名が選出されました。11名もの多くの生徒が表彰されるのは本校では初めてであり、また県下工業系高校の中でも最多でした。
11月22日(火)には、「コンベックス岡山」で「岡山県職業能力開発促進大会」が開催され、3級職種を代表して、県知事表彰にあたる金賞を受賞した機械科3年 田中 翔大 君が、表彰状を受け取りました。
来年度も多くの生徒が技能検定に挑戦し、合格と受賞を目指して頑張って欲しいと思います。
賞 | 科 | 氏名 | 級別 | 職種 | 作業名 |
金賞 | 機械科 | 田中 翔大 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 |
銀賞 | 機械科 | 増田 智之 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 |
機械科 | 矢吹 和弥 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 | |
機械科 | 伊賀 仁人 | 3級 | 機械保全 | 機械系保全作業 | |
情報技術科 | 西口 悟 | 3級 | 機械保全 | 電気系保全作業 | |
情報技術科 | 山室 勇介 | 3級 | 機械保全 | 電気系保全作業 | |
銅賞 | 情報技術科 | 石岡 匠也 | 3級 | 機械保全 | 電気系保全作業 |
機械科 | 歳常 遼太 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 | |
機械科 | 難波 翼 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 | |
機械科 | 林 拓馬 | 3級 | 鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 | |
情報技術科 | 鶴峯 義久 | 3級 | 機械保全 | 電気系保全作業 |
中学生体験実習と部活動オープンスクールを実施しました
10月29日(土)の、午前に体験実習を、午後に部活動オープンスクールを実施しました。
午前の体験実習は、7月に実施した見学中心のオープンスクールを補うものとして、実際に各科の実習を体験し、学習内容を十分に理解した上で進路選択に役立てていただくことを目的としています。県内53の中学校から3年生146名の参加者があり、各専門科の主要な実習を体験してもらいました。
専門科 | 実習内容 |
機械科 | 溶接,旋盤,鋳造,エンジンの分解・組立実習 |
土木科 | 測量,CAD実習 |
科学工学科 | 人工カプセルの製作,七宝焼き,液体窒素体験 |
デザイン科 | 平面デザイン(VD),立体デザイン(PD) |
建築科 | 住宅完成予想図に着色する実習 |
情報技術科 | プログラミング実習,2足歩行ロボット実習 |
電気科 | 未来電気カーの製作 |
2時間程度の短時間の実習でしたが、中学生の皆さんは、安全に注意しながら真剣に一生懸命取り組んでくれました。実施後のアンケートには次のような感想が多く寄せられました。有意義な体験をしていただけたのではないかと思います。
・わかりやすく体験させてくれたのでとても面白かったです。説明を聞いて工業高校 の魅力を感じました。
・先生や先輩方がとても丁寧に指導してくださったので、わかりやすく楽しく体験で きました。改めて岡山工業高校に入学したいと思いました。
午後の部活動オープンスクールでは、県内の28の中学校から3年生61名が、11の部活動の体験・見学に参加してくれました。感想アンケートには、「参加してよかった」「志望校を決めるのに参考になった」という感想が多くあり、進路選択の一つの要素として役立てていただけたと感じています。
来年度も、実施したいと考えていますので、多くの皆さんのご参加をお待ちしています。
機械科・情報技術科の2・3年生から技能検定3級に89名合格
岡山県職業能力開発協会主催による技能検定の、本年度前期の合格者が、8月26日(金)に発表されました。
本校では、「高校生のものづくり技能取得支援事業」に基づき、放課後の補習や地元企業の高度熟練技能者を招聘した実技講習会等を実施し、期待に応えて2・3年の多くの生徒が一生懸命努力した結果、下表のように好成績を収めることができました。
今後も資格取得を推進していこうと思っています。
職種 | 作業名 | 受検者数 | 合格者数 | 合格率 |
機械加工 | 普通旋盤作業 | 12名 | 12名 | 100% |
鋳造 | 鋳鉄鋳物鋳造作業 | 10名 | 10名 | 100% |
機械保全 | 機械系保全作業 | 59名 | 56名 | 95% |
電気系保全作業 | 21名 | 13名 | 62% | |
岡山工業高校合計 | 102名 | 89名 | 87% | |
県下工業系高校合計 | 271名 | 207名 | 76% |
機械科の 各種技能検定への取り組み
近年、工業系高等学校では、実践力を高め働く意欲をより一層見い出す教育が求められています。そのため従来にも増して、有用な各種検定・競技会への挑戦を奨励し、併せて技術・技能の向上を目指しています。
本校機械科では、本校教育重点目標の一つに掲げられている 「ものづくり」や「資格取得」を率先して推進しながら、上記の要請に応える努力を続けています。
「資格取得」では、高度な国家資格である各種の「技能検定」に、多くの生徒が挑戦しています。本年度は、従来から行ってきた「機械加工」(普通旋盤作業)、「機械保全」(機械系保全作業)に加え、「鋳造」(鋳鉄鋳物鋳造作業)にも取り組み、機械科全体で80名を超える生徒が、放課後の補習に頑張っています。なお、県産業労働部等との連携事業「岡山県高校生ものづくり技能取得支援事業」の一環として検定料等の補助があり、生徒の負担は軽減されています。
このように本校機械科では、今後も積極的に資格取得に取り組んでいこうと考えています。
実技試験の日程
6月25日(土) 倉敷工業高校にて 鋳造
7月 3日(日) 岡山工業高校にて 機械加工
7月23日(土) 岡山ポリテクセンタ-にて 機械保全
学科試験の日程
7月24日(日) 岡山ポリテクセンタ-にて 鋳造・機械加工・機械保全
機械科が 高度熟練技能者を招聘し 技術講習会
「鋳造」や「溶接」は、機械科で習得する専門的知識・技術の根幹となるものです。この分野での生徒の技術力向上を目的として、地元企業の卓越した技能を持たれた方を講師にお願いし、次のとおり技術講習会を実施しました。内容を各種の資格取得にも対応させ、資格試験の合格率向上も期待できると考えています。
①鋳造技術講習会
期 日:5月24日(火)13:00~
対 象:機械科3年生10名
内 容:技能検定3級 鋳造職種 鋳鉄鋳物鋳造作業実技試験対策(中子の製作)
講 師:ナカシマプロペラ(株) プロペラ事業部 末石 龍三 氏
②溶接技術講習会
期 日:6月9日(木)、14日(火)12:25~
対 象:機械科2年生20名
内 容:溶接技能者評価試験 実技試験対策
講 師:JFEメカニカル(株) プラント建設事業本部 岡 宏光 氏
「溶接技能者評価試験」への機械科の取り組み
溶接・接合技術は、船舶・車両・自動車、建築鉄骨・橋梁、圧力容器・化学プラント、電気・電子機器等の製造、その他各方面で幅広く応用され、その重要度は年々高まっています。日本溶接協会が実施する「溶接技能者評価試験」は、JIS規格に準ずる試験、ならびに日本適合性認定協会(通称JAB)の評価試験として、国内外から高く評価されている資格です。
多くの卒業生が、日本各地の企業で技術者として活躍する本校機械科では、この資格取得を重要視しています。平成17年度から取得指導に取り組み、高度熟練技能者を招聘して技術講習会を実施するなどの結果、毎年多くの合格者を輩出してきました。平成22年度は、基礎級に16名、より高度な専門級に2名の、合計18名が合格し、県内工業高校では最も多数の合格者を出すなど、優秀な成績を収めることができました。
今後も溶接技術を高めてゆき、年末に実施される「高校生ものづくりコンテスト 溶接作業部門 岡山県大会」での上位入賞を目標に、頑張っていこうと考えています。
機械科が「車椅子整備ボランティア」活動
本校では、これまでも「夢と希望の持てる、地域に愛され信頼される、日本一の工業高校」を目指して、日々努力しているところです。
その一環として、機械科では、学習した専門的な知識や技術を活用して地域貢献しようと考え、本年度より課題研究の取り組みとして、市内の総合病院や公共施設を中心に、車椅子の整備ボランティアを行っています。
5月は、生涯学習センターと学校医の福島内科医院へ伺い、約20台の車椅子を整備しました。多くの方から「ありがとう」「助かります」とお声をかけてくださり、奉仕の精神の涵養にも役立っていると思います。
年度末には、倉敷中央高校福祉科の皆さんとの学校間連携も計画しています。