カテゴリー別アーカイブ: 土木科

【土木科】第5回インフラメンテナンス大賞において優秀賞を受賞しました

 令和4年1月21日(金)岡山県下の土木系学科高校生(岡山工業高校土木科、笠岡工業高校環境土木科、津山工業高校土木科)が5年前から取り組んでいる「産官学で取り組む『岡山道路パトロール隊』」の活動が、国土交通省より「第5回インフラメンテナンス大賞優秀賞」として表彰されました。オンラインでの表彰式に変更となったため、産官学代表として、本校土木科狩屋雅之先生が受賞されました。

 このインフラメンテナンス大賞は、日本国内におけるインフラメンテナンスに係る優れた取組や技術開発を表彰し、好事例として広く紹介することにより、それに関わる事業者や団体、研究者等の取組を促進し、メンテナンス産業の活性化とともに、その理念の普及を図ることを目的として実施されています。この目的を知っていたかどうかはわかりませんが、今年度パトロール隊の一員として活動した土木科3年生石井君は、「こうして全国的に表彰していただいたことで、道路の点検保守の重要性を多くの人に知っていただけたと思います。また、私達が受賞させて頂いたということで、その責任を感じています。今後の活動は後輩に託すことになりますが、引き続き責任感を持って頑張っていってほしいと思います。」と頼もしいコメントをくれました。
 受賞されました県内土木系学科の高校生の皆さん、関係各所の皆様、本当におめでとうございます。

【機械・土木課題研究】学科を超えたものづくり

 令和4年1月19日(水)放課後、機械科の生徒が真っ黒な鉄の塊を持って土木科へきてくれました。彼が手に持っていたのは、土木科3年生の課題研究「OCP実践班」が依頼していた、ベンチの足に付けるブーツでした。

 背景としては、先月、土木の生徒が機械科の生徒にお願いし、製作に対し快諾を頂いた後、CADで図面を描いて具体的な製作依頼をしました。そして先週試作品ができたので、取付け用穴開け加工について話し合いました。

 機械科の生徒から、「2つの穴の距離が近いよりも、ある程度離れている方がしっかり留めることができるよ。」とアドバイスをもらって、取り付け用穴の位置を決めていました。自分たちの今までの経験がこうして活かされている機械科の生徒の姿に、あっぱれ!!  そして冒頭に書いたように、完成品を持参してくれました。全部で8つお願いしていましたが、どのパーツもきれいに溶接された上に、塗装まで施してくれていました。その完成度に土木科の生徒も驚いていました。

 この”ブーツ”という金属パーツは、ベンチを土の上(屋外)で使用する際に、木材(CLT)でできたベンチの足が土や水で傷まないように保護する目的で製作してもらいました。この足を保護するアイデアは、材料提供を頂いた銘建工業株式会社の方から教えていただいたのですが、生徒は自分たちでは製作できないので機械科にお願いしました。  私見ですが、私はそれで良いと考えています。なぜなら目標・目的を達成するためにアプローチを共有し、自分ができないことは誰かがフォローしてくれる。その一方で自分にできることは誰より積極的に取組む。このように、チームとして相互で良好な関係を築くことがチームビルディングだと考えるからです。機械科の皆さん本当にありがとうございました。

 今回のような学科を超えた連携は、今後「岡工STEAM LAB」の活動にもつながっていくことでしょう。7つの科があるという本校の強みを活かし、生徒にとって魅力的な活動を生徒自ら生み出せる環境を整えていきたいと感じられた、生徒間の学科を超えた素晴らしい連携活動でした。

【土木科・建築科】おかやま建設企業ライブ(オンライン)に参加しました

 令和4年1月18日(火)岡山県土木部が建設系の学科で学ぶ高校生を対象に毎年実施してくださっている「おかやま建設企業ライブ(オンライン)」に本校土木科と建築科の2年生が参加しました。
以下その様子です。

 今回の催しは、建設系の学習をしている2年生を対象に、県内の建設企業様約40社が自社の概要説明や、建設業とはどんな仕事をしているのかなどを話してくださる学習会で、生徒にとってはとても有意義なキャリア教育の場となっています。普段見聞きすることの少ない建設業のリアルを、一度に多くの企業から学べるこのチャンスを活かし、改めて自分の将来を具体化していって欲しいと思います。

【土木科】3年生OCP実践班が高校生探究フォーラムで発表しました

 令和3年12月27日(月)、県教育庁高校魅力化推進室が主催する、令和3年度高校生探究フォーラムに土木科3年生のOCP実践班の代表者5名が出席し発表しました。 以下その様子です。

 今回の発表は、課題研究で取組んでいるものづくりでの地域貢献を通して、自分たちのキャリアを探究するという内容で発表しました。他校の取組みにもしっかり目と耳を傾け、メモを取っている様子が印象的でした。質疑応答では、しっかりとした口調で回答することができ、他校の先生に「生徒さんは今回の取組みにとても自信を持って取組めているのですね。」と言って頂きました。
 その後のリフレクションタイムでは、発表後のこうした振り返りが大切なこと、他者とその思いを共有し合うこと、今の気持ちを書き留めておくことの大切さを学びました。

 本ブログでは、今までの活動を何度か発信していましたが、自分たちのアイデアを形にするために企業から材料を提供して頂くことや、自分たちで製作できないことは機械科や電気科にお願いするなど、まさに課題発見解決型学習を協働しながら取組んだ内容の発表でした。 新年からは、いよいよ製作に入ります。「アイデアを形に」は、まさに工業高校ならではの取組みです。今後の展開も楽しみにしています。

【土木科】課題研究で企業訪問に伺いました

令和3年12月21日(火)、土木科3年課題研究OCP実践班が、地域貢献活動の一環で製作を予定しているベンチの材料を頂きに、銘建工業株式会社様CLT工場を訪問させていただきました。
以下その様子です。

先日オンラインミーティングで様々なアドバイスを頂き、図面と数量表を作成しお送りさせていただいていました。それらをもとに材料をカットし、ご用意いただきました。

面取り・塗装・接着の方法などを細かく教えていただくとともに、生徒からもビス留めの方法などを質問し、しっかりメモにとって話しを聞くことができました。その後は、CLT工場内の見学と、木材がもつ様々な可能性とSDGsについて多くの知識を学ばせていただくことができました。
銘建工業株式会社山本工場長様をはじめ関係の皆様、年末のお忙しい中、本校の学習活動に多大なるご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。

いよいよ1月からは製作に移ります。多くの方々と協働しながら取組んでいる今回のプログラムもピークを迎えようとしています。2月上旬の寄贈に向け、頑張っていきましょう。

ちなみに今回の活動プログラムは12月27日(月)岡山県高校生探究フォーラム(非公開)で発表を予定しています。またそちらもご覧ください。

【土木科】第13回橋梁模型コンテスト

11月27日(土)に神戸市中央区のデザインクリエイティブセンター神戸で第13回橋梁模型コンテストが開催されました。本校から土木科2年生の3名が参加しました。9月から様々な形式の橋を、作っては壊し作っては壊しの連続でしたが、コンテスト直前までかかって、やっと規定重量内(1500g以下)の頑丈な桁橋を作製できました。コンテストのプレゼンテーションでは桁橋を完成させるまでの苦労を語りました。これに対し審査員の先生から「実際に作って壊してみるというのは大切なことだ。壊すことで何が足らないかを目で見て確かめることができる。」「がっちり作ってあるので安心感がある。」などのコメントを頂き、これまでの苦労が報われた気持ちになりました。また載荷では、橋上をびくともしないで20kgの台車が移動しました。賞には入れませんでしたが、他チームの優れたデザインや構造を見て大変良い勉強をさせて頂きました。

参加チーム 兵庫県立兵庫工業高等学校  京都市立京都工学院高等学校
      大阪市立大学(2チーム)  兵庫県立東播工業高等学校
      明石工業高等専門学校    京都大学
      高知県立高知工業高等学校(定時制)  山口県立萩商工高等学校
      兵庫県立豊岡総合高等学校  岡山県立岡山工業高等学校
      広島工業大学

事前審査
プレゼンテーション
載荷試験
岡山工業チームの橋「ストロングボックス」

【土木科】1・2年生を対象にスペシャリスト育成事業講演会が行われました

令和3年12月16日(木)土木科1・2年生を対象に、スペシャリスト育成事業の一環として株式会社荒木組様、蜂谷工業株式会社様それぞれの経営企画部、総務経理部の方々をお招きし、会社概要・仕事内容だけでなく、採用選考に関わるお話も頂戴いたしました。

<今回の内容は長文ですが採用選考に関する事や、それまでにどう自分を高めていくのかなどが書かれています。ぜひ読んでみてくださいね。>

以下その様子です。

年の瀬迫ったお忙しい時期に、生徒へのキャリア教育のために来校いただき、また人事担当の方ならではのお話しをわかりやすく丁寧に教えてくださいました、株式会社荒木組の奥田様、蜂谷工業株式会社の佐々木様、杉野様、本日は誠にありがとうございました。

以下、本日の講演より抜粋

前半【採用選考についてのアドバイス】
●学力だけで判断するわけではありません。
●履歴書大切です。(丁寧に書いてあることを期待しています。丁寧とは文字の美しさを指すだけでなく、一生懸命書いていることを含みます。一生懸命さは採用担当者に伝わります。)
●面接時は質問をしっかり聞いてもらい、何か答えてくださいね。(つまっても大丈夫。でも黙り込むとフォローができないので、何か話してくださいね。)
●緊張していることは前提にあります。(緊張で答えられないこともあります。自分の思いを伝えられることが大切です。その姿勢や振る舞いも見ています。)
●自己分析が大切です。(長所短所、他者からどう見られているか、頑張ったこと・失敗したこと、好きなこと・嫌いなこと、やってみたい仕事、こんな人になりたい・・・自己分析すると、一人ひとりに良さがあり、それに気付きアピールできる準備をしておこう)
●転勤の有無を考えよう。(結婚や子育て介護など、将来を見据えて考えよう。)
●会社訪問(応募前職場見学やインターンシップ)で会社の様子を知ろう。(会社の雰囲気、風紀を感じ自分の目で確かめよう。)
●履歴書は自己アピールの第一歩、コミュニケーションツールです。
●適性検査は大きなウエイトはありませんが、事前に1冊やっておくことをオススメします。(言語・非言語・性格検査…本屋さんなどで手に入れよう。)
●面接のポイントは?(正解はありませんので、自己分析をしっかりして臨みましょう。素直さや謙虚さ、感謝、元気さが見えるといいですね。コミュニケーション力も見ています。相手にわかる言葉遣いで。「結局何が言いたかったの?」ってならないように論理的に!丸暗記の必要はありません。ゆっくり話せば良いので自分の言葉で伝えて。実績ではなく過程を大切にした回答が望ましいです。その活動を通してどんな成長をしたのかなど聞きたいですね。)

休憩を挟み後半は、事前に生徒が考えた質問について回答をいただく、ディスカッション方式で担当者様にお答えいただきました。

後半【質問に対するディスカッション】
●学生生活で力を入れたことについて何を言えばよいのか・・・。
→部活動での頑張りや様々な活動はわかりやすいが、それ以外にも「料理を頑張った」であれば、それは「なぜがんばった」「どのようにがんばった」などのプロセスを教えてほしいですね。

●部活動に入っていないのですが…
→入っていないことが不利にはなりません。その時間に何をやっていたのか、なぜやらなかったのかなど、自己分析を踏まえた話ができると良いですね。学校外の活動の中で縦の関係性を築けたなどあれば教えてほしいですね。

●面接時、身なりでの評価はありますか?
→マイナスはあってもプラスの評価にはなりませんね。やはり清潔感は大切です。建設業は様々な人と接する職業ですから、他者が見たときにどう受け止められるかを考え、身なりを整えることは必要です。

●面接時、「これはまずいな」と感じた面接はどんな面接でしたか?
→無言、あくび、ため息、待合室での大きな声での私語。時間に間に合わない(遅刻)時、待っている側は心配してしまいます。遅れる場合は何らかの方法で連絡していただきたいです。

●面接時、結論を先に話すようにすべきかと思うが、面接官の方から会話のキャッチボールを行ってくれるのでしょうか?
→回答が短い場合は面接官から深堀りの質問があります。ただ、会話形式だからこそ、自分の伝えたいことが言えなかったりしたときには、面接の最後に「何か言いたいこと、言い残したこと、伝えたいことはありますか?」などの質問をしますので、そのときに言っていただけると助かりますし、面接の最後に自分から「言い残したことがあるのですが。」と言っていただくことは大歓迎です。

●面接では、何人くらいの面接官がいますか?
→会社にもよりますが、役員、人事、技術部長など4~6名程度です。社長が同席する会社、しない会社様々です。

●筆記試験にボーダーはありますか?
→弊社はありません。良いにこしたことはありませんが、たまたまそのとき体調が悪かったなどありますから。
→弊社の性格検査では、面接試験の資料とするので、ボーダーはありません。しかし、学校から渡していただく調査書は選考の参考にしています。

●どんな資格をとっておけばよいですか?
→2級土木施工管理技術検定(学科)を取得しておくことが望ましいですね。就職後だと、勉強に当てる時間の確保が難しいかもしれませんので、今の学生の時期に取ることをおすすめします。また、自分が履歴書に記入した資格はどんな資格なのか説明できるようにしておきましょう。

●清潔感に関連し、履歴書の趣味の欄に「掃除」はありですか?
→ありです。その質問の中で、どういったこと、どんな頻度で、など深く聞きたいと思います。
→すごくいいと思います。面接官としては内容が気になり、深く聞きたいと思いますね。

●「岡工生だから」という点で、選考にアドバンテージはありますか?
→受けに来られる時は同じスタートです。入社後岡工卒の先輩が多いので、質問のしやすさ等ではアドバンテージがあるかもしれませんね。

●次年度の採用数は?
→例年通り1・2名
→例年通り土木、建築各1名

●会社選びのポイントは?
→入社後仲間になるわけですから、事前の会社訪問でその雰囲気を感じておいてほしいですね。

【土木科】第14回コンクリート甲子園本戦に初出場しました

 令和3年12月11日(土)、香川県生コンクリート工業組合技術試験センターを会場に、第14回コンクリート甲子園本戦がリモート開催され、本校土木科3年生課題研究のチームが岡工で初めて出場しました。
 10月2日(土)に予選会が開催され、予選を突破した本校含む10チームが、「強度部門」「プレゼンテーション部門」「デザイン部門」で学習の成果を競いました。

以下その様子です。

 生徒は悲願の本戦出場に向け、自分たちで考えられる工夫をするとともに、本校全体で取組んでいるSDGs教育の一環として、「17:パートナーシップで目標を達成しよう」という考え方から、土木系企業の研究者の方々からアドバイスを頂くなど、チャレンジにチャレンジを重ねた半年間でした。
 コロナ禍での活動のため密集を避けた実習の工夫や、就職・進学試験でしばらく中断するなど、スケジュール管理も難しい中で、今回のリモートプレゼンテーションはとても立派でした。
 結果は見事にデザイン部門で第3位入賞しました。
 今回の課題研究コンクリート甲子園班では、指示されたことを指示されたとおりに実行することではなく、課題に対して自分たちでどのようにアプローチしていくかがポイントでした。生徒はその期待によく応え、見事な成果を残してくれました。
 今回の経験が、約4ヶ月後にせまった新たなステージで活きることを願っています。生徒の皆さん、お疲れ様でした。