カテゴリー別アーカイブ: 専門科

伊島小学校の中庭整備工事が始まりました

11月8日(木)9日(金)、土木科3年生の課題研究スーパーエンバイロメント(御船)班の8名が、伊島小学校を訪問、中庭に設置するベンチの基礎工事を行いました。

8日は午後4時から作業を開始、暗くなるまでに設置予定場所の測量と杭打ちを行いました。翌9日には、朝9時から基礎部分の掘削、型枠の設置、コンクリート打設を行い、午後4時ごろ作業を終了しました。生徒たちは約25cmの深さまで土を掘ったり、型枠を正しい位置に設置するために何度も修正を繰り返したりしながら、懸命に作業に取り組んでいました。

現場となった中庭は子どもたちの人気スポットで、休み時間には小学生が様子を見に来ていました。また、杭を打ったり、木枠を切ったりする音に混じって、教室の窓から元気な歌や九九が聞こえていました。

2日間で基礎部分の工事が終わりました。次は11月29日(木)30日(金)に、ベンチ本体の設置工事を行う予定です。

  

  

  

【機械科】車椅子整備で、機械科3年生が創志学園を訪問しました

11月5日(月)の午後、創志学園高等学校を機械科の3年生8人が訪れました。

機械科では、課題研究での学習活動として、3年間で身につけた専門的な知識や技術を活かして、岡山市内の公共施設や総合病院に設置されている車椅子の整備ボランティア活動に取り組んでいます。この日の訪問はその活動の一環として行われました。

会場となったのは創志学園高等学校の「看護・介護実習室」。看護科3年生の53名の皆さんが2つの班に分かれ、それぞれ1時間ずつ、本校生徒と共に学びました。

まず、機械科の生徒が指導役となり、工具の使用法やチェックシートでの作業の確認など、安全で確実な整備方法を説明しました。白衣にナースキャップ姿の看護科の皆さんは、真剣に一生懸命メモを取りながら説明を聞き、工具を手に車椅子を実際に整備しました。

次は看護科の皆さんが、段差のある場所での車椅子の運転方法や介護ベッドから車椅子に移動する方法など、看護や介護に必要な技術を本校生徒に教えました。専門知識をお互いに交換しあう形で、学校間の連携が実現し、本校生徒にとっても大変参考になりました。

最初は、お互いに緊張した面持ちでしたが、時間が経過するうちにうち解け、笑顔がいっぱいの明るい雰囲気で事業を終了することができました。今後もこの取組を続けて、お互いの専門学科についての理解を深め、専門的な知識・技術を活用した地域貢献を推進することで生徒の社会性や協調性を育てていこうと考えています。

  

  

  

 

 

【土木科】土木科3年生が伊島幼稚園を訪れました

11月2日(金)、土木科3年生の課題研究スーパーエンバイロメント(春田)班の6名が、伊島幼稚園を訪問、園庭にコンクリート製テーブルの試作品を設置しました。

幼稚園からの要望は、「園児が椅子に座って遊べるテーブル」。そのため、膝がテーブル下に入る形にする必要がありました。また、必要なときには女性の先生でも移動できるようにしなければなりませんでした。もちろん強度の確保も大切な条件でした。

テーブルの試作は昨年から開始、株式会社ランデス様にも助言をいただきながら、試行錯誤を繰り返し、改善していきました。今日設置したテーブルは、写真のようにふたのない箱を寝かせた形状。コンクリートの肉厚を4cmとすることで、約90kgの重さに仕上がっています。また箱形にすることで、テーブルを組み合わせて長机のように使うことも出来ます。

試作品を見た幼稚園の先生方は、「すごいですね」「ありがとう」と口々におっしゃっていました。

これからしばらくの間、実際に園児に使ってもらい、大きさや色についての幼稚園側の要望をお聞きした後、納入に向けての制作を始めます。納入予定は今のところ流動的ですが、遅くとも平成25年1月中旬までには納入したいと考えています。その際にはまたご報告しますので、ご期待ください。

  

  

 

 

 

建築についての講演会を開きました

10月25日(木)、建築科の生徒全員が、講演を聴きました。この講演は社会人講師活用事業の一つとして計画されました。演題は「社会人になるにあたって」。講師は株式会社大本組 南岡山医療センター作業所の横田 勇所長にお願いしました。

横田所長は、建設業の現状の紹介の後、犬島アートプロジェクトを例にしながら、多くの写真を使って、一つの建物ができるまでの苦労ややりがいについて分かりやすくお話ししてくださいました。

苦労した建物ができあがり、利用者の喜ぶ顔を見たときの感動や喜び、造ったものが形として残るという「ものづくり」のおもしろさ、仕事を通じて得た多くの人々との出会いなど、現場の方ならではのお話に、生徒たちはとても感動していました。

講演の後、3年の吉田君が建築科生徒全員を代表してお礼のあいさつを述べ、講演会を終了しました。

お忙しい中,御講演いただきました横田所長に心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

石井小学校「ふれあいデー」に参加しました

10月20日(土)、昨年度に引き続き、石井小学校のPTA活動「ふれあいデー」が開催され、ものづくりの各講座で本校の生徒が小学生に指導・助言を行いました。

本校として3回目の参加となる今年は、111プロジェクトの一環として、来年度の「未来科学棟(仮称)」との連携を想定して取り組みました。指導した講座は、次のとおりです。

情報技術科:ロボットカーづくり
化学工学科:アクセサリー・スライムづくり
建築科    :住宅模型づくり
デザイン科 :キャンドルづくり

子どもたちは、高校生のアドバイスを受けながら、夢中になってプログラムを作ってロボットカーを自由に動かしたり、楽しそうに作品づくりに取り組んだりしました。できあがった作品(アクセサリー・スライム、住宅模型、キャンドル)は、それぞれ思い出の品として持ち帰っていただきました。

 

 

【建築科】姫路城の修理現場を見学しました

10月23日(火)、建築科1年生が進路校外学習で姫路城大天守の修理の様子を見学しました。

姫路城大天守は、2009年から2014年までの予定で、大規模な「平成の大修理」が行われています。この修理では、外壁の漆喰の塗り替えや屋根瓦のふき替えに加えて、耐震性を高める補強も行われます。この修理の様子は、見学施設「天空の白鷺」として一般公開されています。

まず、エレベーターで一気に8階の見学スペースへ移動すると、ガラス越しに大天守を間近で見ることができました。屋根部分はほぼ修理が完了していましたが、目の前に迫る大天守の大屋根に感動し、城郭建築の醍醐味を体感することができました。また、漆喰塗りや瓦の葺き替えなど「匠の技」を学ぶことができました。あいにくの雨ではありましたが、大天守から眺める景色も素晴らしかったです。

午後は、姫路市立美術館でモネからマティスまでの近代フランス絵画を鑑賞して感性を磨きました。また、姫路文学館では、特別展示 卒寿記念「瀬戸内寂聴展」~90歳、これから生きていく~ を鑑賞しました.生徒たちは、「恋愛は人を成長させる」という言葉に共感していました。

ふだんなかなか見ることのできない貴重な修理現場や芸術作品に接して、進路について真剣に考え、またこれからの人生についても深く考えることができた有意義な一日となりました。

  

  

【建築科】マンションの工事現場を見学しました

10月11日(木)の5・6校時、建築科3年の課題研究の授業で、施工班の9名が、奉還町で建設中のマンションの工事現場を見学しました。

このマンションは、株式会社 荒木組が施工しています。現場では、柱や梁のコンクリートの打設、型枠の組み方や配筋について説明をしていただきました。どれも普段見ることができないもので、生徒たちの建築施工への興味・関心を高める貴重な機会となりました。また、現場の方の仕事への取組を間近に見ることで、生徒たちの職業観の育成にもつながりました。お忙しい中、熱心に説明していただいた荒木組の皆様、ありがとうございました。

 

 

111プロジェクト - 炭酸ガスアーク溶接技術講習会を実施しました

本校は創立111年を記念して、専門7学科で学習した専門的な知識・技術を活用した「エコ広場」の充実等を目指す「111プロジェクト」を推進しています。

機械科では、耐候性に優れたステンレス鋼を使用したメッセージボードの製作を担当しています。ステンレス鋼の加工は、通常実習で行っている炭素鋼より複雑であるため、高度熟練技能者で、JFEメカニカル(株)倉敷事業所に勤務されている岡宏光氏を講師としてお迎えし、1~3年の実行委員15名が参加して、炭酸ガスアーク溶接機を使用した溶接技術講習会を実施しました。

10月5日(金)の放課後、16時から約2時間、ワイヤ送給装置や溶接トーチの構造、溶接ワイヤの着脱方法、使用電流等の調整について丁寧に指導していただきました。また、横向きや立向きといった複雑な溶接姿勢についても実技指導を頂き、大変参考になりました。

今後は、各材料の切削加工を行い、講習いただいた溶接技術を活用して完成度の高いメッセージボードの製作を進めていこうと考えています。