岡山県の「学校UD体験学習事業」の一つとして、デザイン科の生徒が制作した作品の一部が、岡山県庁の1階ロビーで展示されています。展示されているのは、池田動物園のサイン計画や幼児教育のための絵本、こどもに手遊びの楽しさを伝える教具などの実物とパネル。デザイン科の卒業制作展を見た県の担当者の方からお声がかかり、今回の展示となりました。
本校デザイン科の、ユニバーサルデザインへの取組の一端をご覧いただければ幸いです。この展示は3月29日(金)まで開かれています。
デザイン科3年生が授業で取り組んだ図書館のリーフレットが、4月から岡山市立図書館などで、乳幼児を持つ保護者に配布されることになりました。
平成24年の9月、図書館からの協力依頼を受けてこの取組が始まりました。取り組んだのはデザイン科3年生の「実習2編集コース」選択者13名。乳児の保護者に、もっと図書館を利用してもらうためのリーフレットを制作しました。
生徒たちは、実際に図書館や公民館に足を運んで情報収集をしたり、本校の図書館で司書の先生からお話を聞くなどして、リー フレットのコンセプトを決め、思い思いのリーフレットを制作していきました。
11月末、岡山市立中央図書館、岡山市子ども読書推進活動の会の方々に8つの案をプレゼンしました。プレゼンテーションを聞いて下さったみなさんからは、どの提案に対しても大変嬉しいご意見をいただき、生徒にとって大変貴重な経験となりました。
選考の結果、安倍美咲さんの提案した「本のはなし」というリーフレットが採用されました。リーフレットを手にすることで、より多くの方が図書館に足を運ぶきっかけになって欲しいという安倍さんの想いが込められています。
この取組にあたってご協力いただきました関係者のみなさまに、感謝申し上げます。
なお、現在デザイン科2年生が、岡山市立中央図書館のサイン計画をすすめており、2月27日に図書館の方にプレゼンする予定です。この模様は、後日報告します。
2月21日(木)、百周年記念会館で、「スーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業成果発表会」が行われました。
本校は平成22年度から24年度まで、岡山県から「スーパーエンバイロメントハイスクール」の指定を受け、廃棄物(コンクリート廃材、シュレッダーゴミなど)を再利用した環境に優しい製品を開発し、校内や近隣の小学校・幼稚園等の整備を行ってきました。新たなカリキュラムを開発すること、大学・研究機関・関連企業との連携を深めること、また、自ら課題を発見し、その解決に積極的に取り組める生徒を育成することもこの取組の大きな目標でした。
報告会には、教育委員会、事業推進にご協力いただいた、岡山コンクリート(株)、ランデス(株)の方々、中庭整備や遊具の製作でお世話になった、伊島小学校、伊島幼稚園の先生方、津山工業高校、笠岡工業高校、新見高校の先生方にご出席いただきました。
初めに、平成22、23年度の取組、続いて24年度の取組について報告がありました。実際に製作に当たった8名の生徒も堂々と発表していました。
伊島小学校の牧平教頭先生からは、「校歌碑や通路、ベンチ、側溝ふたなど、校内の環境が整備されたことはもちろん、高校生の作業する姿を見た小学生にとって、絶好のキャリア教育になりました」。また、伊島幼稚園の井上園長先生からは、「ものづくりのすばらしさ、手作りのぬくもりを感じました。園児たちは喜んで遊具を使っています」とごあいさつがありました。
スーパーエンバイロメントハイスクール事業は、今年度で完了しますが、事業をとおして得た経験を、今後の取組に活かしていきたいと思います。これまでご協力、ご指導をいただきました皆さまに、心からお礼を申し上げます。
2月19日(火)、土木科3年課題研究スーパーエンバイロメント(御船班)の8人が伊島小学校を訪れ、中庭整備などの取組について、6年生全員を対象に報告会を行いました。
メンバーの8人は、1年間にわたって、伊島小学校の中庭のベンチや側溝ふたなどの製作に取り組んできました。製作の過程を、小学生にも分かりやすく説明するため、何度も資料の手直しや発表の練習を重ねて、この日に臨みました。
午後2時45分、会場の第2音楽室に小学生たちがやって来ました。8人の自己紹介のあと、ベンチと側溝ふたの製作の様子を説明しました。専門用語はできるだけ使わず、分かりやすい説明でした。続いて、製作で苦労した点や、将来の夢などのメッセージを1人ずつ発表しました。小学生たちは真剣に聞き入っていました。
質疑応答では、製作の様子やメッセージの内容について、たくさんの質問が出ました。
「ベンチを作るのに使ったコンクリートは何トン?」「製作中の『思わぬアクシデント』とはどんなことですか」「就職してから、どんな物を作っていきたいですか?」「岡工の土木科に入学したのはなぜですか?」などの質問に、8人は丁寧に答えていました。
報告会の最後に、小学校の岡本校長先生から、「高校生の皆さんは、それぞれの夢に向かってがんばっています。6年生の皆さんも、自分の中の小さな夢の種を大切にしましょう」と、ごあいさつがありました。
この報告会が、小学生の皆さんの「夢」の実現に少しでもお役に立てれば幸いです。お招きいただいた伊島小学校の皆さま、ありがとうございました。
2月9日(土)、情報技術科2年実習のホームページ作成グループ(森安・平松・東・河村)が、前橋国際大学で行われた「第11回高校生ホームページコンテスト」決勝大会に出場しました。
このコンテストは、情報化社会で必要とされる自立した判断力、 オリジナリティある思考力、コミュニケーション能力とマナーを育てること、またホームページ作りをきっかけに、夢や新たな可能性を発見し、進路の指針に役立てることを目的としています。出場チームは自分達の世界を自由に表現するホームページを作成、その出来を競います。
コンテストには全国各地の高校から136の作品が応募。1次審査を通過した10作品が決勝に出場しました。本校のグループは、岡工の食堂紹介のホームページを、作成の苦心談も交えながらプレゼンし、群馬テレビ賞を受賞しました。
2月8日(金)、機械科2年A組の実習の授業で、溶解実習を行いました。この実習は鉄を高温で溶解し、あらかじめ作っておいた鋳型に流し込んで製品を作るものです。鉄を扱う機械科の特色が発揮される実習で、毎年冬の時期に1回だけ実施されます。
この日は朝の7時ごろから準備が始まりました。まず「キューポラ」と呼ばれる溶解炉を薪とコークスで十分に熱した後、材料の鉄を投入します。その後、何度かに分けて鉄とコークスを追加していき、午後1時ごろ、いよいよ溶解した鉄を取り出す準備が整いました。
キューポラの栓を開けると、溶けた鉄が黄色く光りながら流れ出しました。温度は約1500℃もあるそうです。これを専用の容器で運び、ひしゃくのような道具で鋳型に流し込みました。鋳型のまわりの砂から湯気が吹き上がります。
十分に冷ましてから、製品をを取り出し、今日の授業を終えました。次の授業で研磨などの仕上げを行い、生徒たちの作品が完成します。
「スーパーエンバイロメントハイスクール研究開発事業」の一環として、土木科3年生8名が1年にわたって、計画、設計、施工を行った「伊島小学校中庭等整備事業」がこのほど完成し、1月31日(木)に、「完成引渡し式」が盛大に催されました。今年度は、中庭めだか池周辺へのベンチの設置と、側溝ふたの整備に取り組みました。
「贈呈の言葉」では、宮本大夢君がベンチや側溝ふた製作の過程について、パネルを使って説明しました。また、伊島小学校の卒業生でもある久世君は、「心を込めてベンチと側溝ふたを作りました。小学生のみなさんには大切に使って欲しいと思います。そして、出来ればものづくりに興味を持って欲しいと思います」と話しました。
伊島小学校の児童代表からは、「なかよし広場がもっと楽しい場所になると思います。大切に使っていきます。ありがとうございました」とお礼のあいさつがありました。
今回製作したベンチは、災害時に「かまど」としても使える設計になっています。除幕の後、座面を取り外し、「かまど」の状態にしたところも披露しました。
設計を何度もやり直したり、寸法通りに仕上がらなかったりと、製作は苦労の連続でした。でも、初めてベンチに座った小学生たちの笑顔を見て、メンバーたちも本当にうれしそうでした。
2月には、これまでの取組をまとめて、伊島小6年生への発表会を行います。メンバーの思いを存分に語って欲しいと思います。