「発輝祭」について(グローバル係と社会科)

現在本館1階から3階にかけて文化部や同好会、専門科の作品が多数展示されています。どの作品も日頃の学習の成果が見られる、すばらしい作品ばかりです。この発輝祭は新型コロナウィルスの影響で2年間中止になっていたため、在校生全員が初めての参加になります。

今回グローバル係と社会科(地理の授業内容)で、「2年ぶりの発輝祭を少しでも盛り上げるため、我々も日頃の学習の成果を展示しようではないか」と初めて参加しました。

本校はカンボジアにある「ロタ高校」「バベット高校」と姉妹校の関係にあります。カンボジアでは長引く内戦(特にポルポト派による原始共産制は学校の破壊、教科書の破棄、教師の虐殺などがおこなわれ、都市住民は強制的に農村に強制移住させた)の影響で、多くの学校がなくなってしまいました。内戦終了後、教育再生を掲げたカンボジア政府は日本の工業高校に視察に来ます。そのとき本校にもカンボジアの方が来校され、岡山工業高校とカンボジアの繋がりが生まれました。これが姉妹校を結ぶきっかけとなります。

カンボジアをはじめ東南アジアの各地には、教育問題、貧困問題、ゴミ処理問題などさまざまな地球規模の課題があります。地理の授業では、東南アジアで起きている課題を調べるとともに、どのような解決策がおこなわれているのか、SDGsの視点から調べて発表しようという授業をおこなっています。今回の発輝祭では、生徒が調べ発表した内容を展示し、またその発表資料からクイズを出し、正解者には東南アジアグッズをプレゼントしています。生徒の発表では、「カンボジアで栄養価の高い食事を提供する日本のNPO団体を紹介」「カンボジアのゴミ処理には日本の技術が使われている」など多くのことを調べ、自分なら何ができるかと考えていました。

また、台湾にある「国立岡山高級農工職業学校」(我々は「台湾の岡工」と呼んでいます)とも本校は交流しています。これは、「台湾の岡工」が「日本にある岡工」と一緒に勉強したいという想いから実現したものです。

地理の授業では、「台湾とは国なのか?地域なのか?」「台湾の企業と特徴とは?」など、台湾の地誌について勉強した内容を、グループでプレゼンテーション発表するという授業をおこないました。今回の発輝祭では、このときの発表内容を展示し、そこからクイズを出し、正解者には台湾銘菓である「パイナップルケーキ」をプレゼントしています。

今回グローバル係と社会科によるはじめての発輝祭の展示は、デザイン科2年生遠藤さんと木多さんによって素敵な展示スペースとなっています。二人とも主体的に考え、見てもらえる工夫や見やすい工夫を各所に取り入れてくれました。デザイン科で学んだことが、「発揮」されていました。

来年も日頃の学習の成果が「発揮(発輝)」された作品を見るのを楽しみにしています。