【機械・土木課題研究】学科を超えたものづくり

 令和4年1月19日(水)放課後、機械科の生徒が真っ黒な鉄の塊を持って土木科へきてくれました。彼が手に持っていたのは、土木科3年生の課題研究「OCP実践班」が依頼していた、ベンチの足に付けるブーツでした。

 背景としては、先月、土木の生徒が機械科の生徒にお願いし、製作に対し快諾を頂いた後、CADで図面を描いて具体的な製作依頼をしました。そして先週試作品ができたので、取付け用穴開け加工について話し合いました。

 機械科の生徒から、「2つの穴の距離が近いよりも、ある程度離れている方がしっかり留めることができるよ。」とアドバイスをもらって、取り付け用穴の位置を決めていました。自分たちの今までの経験がこうして活かされている機械科の生徒の姿に、あっぱれ!!  そして冒頭に書いたように、完成品を持参してくれました。全部で8つお願いしていましたが、どのパーツもきれいに溶接された上に、塗装まで施してくれていました。その完成度に土木科の生徒も驚いていました。

 この”ブーツ”という金属パーツは、ベンチを土の上(屋外)で使用する際に、木材(CLT)でできたベンチの足が土や水で傷まないように保護する目的で製作してもらいました。この足を保護するアイデアは、材料提供を頂いた銘建工業株式会社の方から教えていただいたのですが、生徒は自分たちでは製作できないので機械科にお願いしました。  私見ですが、私はそれで良いと考えています。なぜなら目標・目的を達成するためにアプローチを共有し、自分ができないことは誰かがフォローしてくれる。その一方で自分にできることは誰より積極的に取組む。このように、チームとして相互で良好な関係を築くことがチームビルディングだと考えるからです。機械科の皆さん本当にありがとうございました。

 今回のような学科を超えた連携は、今後「岡工STEAM LAB」の活動にもつながっていくことでしょう。7つの科があるという本校の強みを活かし、生徒にとって魅力的な活動を生徒自ら生み出せる環境を整えていきたいと感じられた、生徒間の学科を超えた素晴らしい連携活動でした。