【機械科】「高校生技術・アイディアコンテスト」最優秀賞!

課題研究で川口先生指導のもと取り組んで来た「自転車競技用トレーニングマシーン」が、第12回 全国高校生技術アイディアコンテストで頂点の「最優秀賞」に選ばれました。
このコンテストは、柔軟な発想と優れたアイディアを持つ生徒作品を発表する場として、全国工業高等学校長協会が主催しているもので、従来に無い新しいアイディアが盛り込まれているかどうか、すでに商品化されていないかどうか、特許認定がされていないかどうかなど、特許庁職員や大学教授などの外部審査員も含めて厳密な審査が行われるものです。今年度は全国から56件の応募がありました。
作品を紹介する1分間ビデオは、課題研究発表会でも紹介されましたが、近々、全国工業高等学校長協会のホームページにアップされる予定です。

作品の概要
一般的に市販されている筋力トレーニングマシンは競技特性に特化したものは少なく、筋肉の各部位別にトレーニングを行うように設計されているものがほとんどである。
この作品は自転車競技に特化したトレーニングマシンで、自転車を直接トレーニングマシンに組み込むことで、自転車に乗車した状態で必要な筋肉のみを効率良く鍛えるように工夫したものである。
ベースになるトレーニングマシンはウエイトスタック方式によるもので、トレーニングはペダルを所定の可動範囲内(約180度以内)で往復運動させることによって

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作品の特徴

① 普段から乗り慣れている自転車を使用してウエイトトレーニングを行うことが可能になった。これによりサドルの高さやハンドル位置などの乗車ポジションを崩すことなく、必要な筋肉のみを鍛えることができるようになった。このようなトレーニングマシンはこれまでには存在せず、トレーニング方法を工夫することにより、トレーニング効果もこれまでには無いものが得られるようになった。
② ペダル位置(クランクの角度)の変更はペダルの逆回し操作によって行う。これは主軸とギヤ板の間にラチェット機構を組み込んだことにより可能になった。これによりハンドルから手を離すことなくペダルの位置の変更を瞬時に行うことができる。

③ 自転車の組み付けはカム機構によるクランプを採用しており短時間で着脱ができる。またフレームサイズの異なる自転車においても、取り付けステーが前後にスライドする構造を採用したことで幅広く対応することができる。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【トレーニング】

このトレーニングマシンを使用したトレーニングの一部を紹介する。9
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(写真9)は座った状態で上死点下死点の力の打ち消し合いを意識してトレーニングしている。
(写真10)はサドルから腰を浮かせた状態でスタートの場面を意識してトレーニングしている。
(写真11)は自転車のペダルから左足を外し、トレーニングマシンに取り付けた別のペダルに固定し、右足のみを引き上げるトレーニングをしている。