世界史の授業でおこなった「岡山と戦争」に関する学習

世界史の授業では、「岡山と戦争」というテーマで毎年レポートを書くようにしています。昨年の2年生が3学期におこなったこの取組を、6月29日の岡山空襲の日に合わせて校内に展示することにしました。

「自分の祖母の戦争体験を聞き取りまとめたもの」「戦後の闇市と区別して、お客さんが安心して買い物できるようにとの想いから始まった岡ビル市場に関するレポートを作成する生徒」「高畑勲監督作品の‘火垂るの墓’は岡山空襲がモチーフであったこと」「祖父の戦争体験をみんなに知ってもらうために、レポート形式ではなく、漫画形式でまとめたもの」など、生徒それぞれに戦争というものに真剣に向き合って考えていました。

第一次世界大戦が開戦したときのヨーロッパの人々は、それまでの長い平和によって戦争に対す意識として軽く甘く考えていました。「戦争はすぐに終わる」「戦争に参加すれば英雄になれる」など、戦争を否定する動きはあまりありませんでした。そのため、世界史の授業では、「戦争という「悲惨な過去」を忘れることがあっては決してならない。この過去を未来へと使うことが大事なんだ。」というテーマで、「岡山と戦争」に関する学習をおこなっています。地域の歴史を活用して、未来へと歴史を語っていくことの意義を感じる作品ばかりになっています。